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京の街にて 貴方side. ページ27
あれから、週に一、二度はあの茶屋で原田さんと会って話をしていた。
私にとってその時間は一週間で一番楽しみな時間だった。
何か特別なことをするわけではなく、ただ二人で世間話とかをするだけ。
この時間がとにかく楽しくて、私は幸せな時間に酔っていたのかもしれない。
だって、やっぱり敵同士だし。
人間と鬼という関係。
それを原田さんに伝えてはいない。
けど、きっといつかはばれてしまう。
私の片想いは、長くは続かない。
なら、さっさと会うのをやめてしまった方がどちらも傷つかなくてすむ。
けど、この時間をもう少しだけ、もう少しだけと願ってしまう、私がいる。
私はやっぱり、原田さんのことが、好き。
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作者名:彗. | 作成日時:2015年1月23日 22時