鬼の村にて 貴方side. ページ16
私は、二丁の銃で匡兄を狙い、一斉に撃った。
けれど、匡兄はすごい速さで全ての弾丸をよけ少しずつこちらに近づいていた。
このままではヤバイと思った私は一旦後ろに飛び距離をとった。
そして、素早く玉を入れ直す。
匡兄のことを見失わないように。
けれど、匡兄は突然私の前から消えた。
A「なっ⁈・・・どこに？」
急いで周りを見渡すが、気配もない。
銃を構えもう一度周りに気配がないかを確認する。
その瞬間、ここにいてはいけないような感じがして私はその場から飛び場所を移した。
その瞬間、さっきまで私のいたところに弾丸が２、３発撃たれていた。
そして、気づけば後ろに匡兄がいた。
私は急いで振り返り銃を構えたが、匡兄に銃を蹴り飛ばされてしまった。
A「あっ！」
匡「終わりだ。相手の動きを制したほうの勝ちだからな。」
そう言って匡兄は銃を下ろそうとした。
私はその隙を見逃さなかった。
私は懐に隠しておいた、小刀を出し匡兄の首元に突きつけた。
A「私の勝ちだよ。匡兄。」
千夏「しょ、勝者、不知火A‼」
A「やったー‼」
匡「まさか、小刀を持ってるとはな。・・・・けど、強くなったな。」
匡兄に褒められたのが嬉しくて、私はすごく幸せな気分になった。
A「じゃあ、入ってもいい？討伐部隊に？」
匡「ああ、約束だしな。それに、今のお前なら大丈夫だろ。」
匡兄にも認めてもらうことができた。
これで、みんなと一緒に京の街に行ける！
みんなの役に立てる！
京の街への出発は一週間後に決まった。
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作者名：彗. | 作成日時：2015年1月23日 22時
