推しに恋して何が悪い。《stpr 《桃

君に恋して38日目 ページ41

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「Aちゃん。一緒にゲームしない？」


『良いですよ！何します？』


「FALL GUYSしたい。Aちゃん持ってる？」


『さとみくんがやってたんで買いました！』



野良で会えないか期待してました。
会えなかったけど。



「じゃーやろ。…あ」


『どうしました？』


「せっかくなら動画撮っていい？」


『ど、ど動画！！？』



え？第五ならあるけどさ、
通話繋いだこの状態で！？



「ダメ？」


『う、あ…良いですよ』


「やった！…あ、声は入らないようにするから」



そりゃそうしないと大炎上よ。

ディスコの方が楽らしいので
パソコンにインストールしてそっちで繋ぐ。



「あーあー聞こえる？」


『聞こえます！』



私の設定は高校時代の男の子のリア友。
名前は佐々木くんにするらしい。

…こんにちは。佐々木です。



「よし。撮るよ〜」


『は、はい』


「…どうもこんにちは〜さとみです」



動画の冒頭で聞くあの挨拶。
生で聞けるとは…



「今日はリア友のね、佐々木くんとFALL GUYSやって行きたいと思います。」



パソコンに向かってペコッとお辞儀をする。
　


「佐々木くんは照れ屋なんで声は無いです。ま、雰囲気でお楽しみ下さい！」



佐々木くんは照れ屋です。
…1回男性の声出してみるか。



「佐々木くんよろしくね」


『ﾝ"ﾝ"ｯ…よろしくお願いします』


「…えAちゃん、声やっぱり入れていい？」


『え！？炎上しません？』



絶対女性ってバレるって…



「いや、Aちゃんめっちゃイケボよ。声入れよ？」


『さ、さとみくんが言うなら…』


「じゃあ改めて…」



もう1度冒頭からやり直し。



「どうもこんにちは〜さとみです。
　今日はね、ゲストをお呼びしております。佐々木くん〜」


『こ、こんにちは〜！佐々木です』


「佐々木くん緊張してんの？ww」


『めっちゃしてますよ…さとみくん登録者90万人とかいるじゃん…』



そんな感じでお話をしてからFALL GUYS開始。



「ちょっ！！？ああああああ」


『さとみくん！？』


「佐々木…すまねぇ。」


『…さとみくんの敵は僕が打ちます！』



3試合位して動画終了。



「Aちゃん、ありがとね」


『いえいえ…！動画に参加出来て嬉しかったです！』


「編集終わったらすぐ投稿するな」


『身体に気をつけて頑張って下さい…！』



私は炎上しないように願っておきます。

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