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目が合った私の顔を見て、斗亜は眉間に皺を寄せて一瞬哀しそうな顔をしたけど、ゆっくり隣に腰掛けながら笑顔を作った。
「・・・なっちゃんって呼ぶん、久しぶりやわ。・・・釣り合う彼氏になりたくて、最近呼び捨てしてたし」
同じ目線になった斗亜が、そんな事を言いながら私の左手に自分の右手を重ねてくる。
お互い無意識に掌を向けて指を絡ませる。
「・・・なっちゃんが今、俺の事、どう思ってるかわからんけど・・・俺はずっとなっちゃんが好きやで？」
目線を繋いだ手に向けながら斗亜が言葉を溢す。
「俺の事、ずっと、信じようって頑張ってくれてありがとう。・・・せやのに、離れようなんて言ってごめんな？・・・・なっちゃんの気持ちも聞かんと勝手に、その方がなっちゃんにとって良いわなんて・・・決めつけて、逆になっちゃんの事また傷つけた。・・・全然成長できんくてごめん」
斗亜の口から出た言葉を素直に受け取りたい気持ちと、こうして結局また斗亜を傷つけてしまった罪悪感が、私の心をぐちゃぐちゃにする。
私達はもう、傷つけて傷ついて・・・そんな繰り返ししかできないのかな？
返事のない私に斗亜が話を続ける。
「・・・もし今、また俺に気使わせたとか、傷つけたとか・・・思ってんのやったら、そんなん思わんでええよ？・・・・本気でなっちゃんと向き合っていきたいから、傷つくし傷つけてしまうと思うねん。・・・・あ、故意に傷つけようなんて思ってないで？・・・でも、自分の気持ち隠して付き合いたくないし、なっちゃんにも俺の気持ち、ちゃんと知っててほしい」
そう言って私の顔を覗き込んできた斗亜の顔は今までにないくらい真剣で、いつの間にか子供っぽさの抜けた大人のような眼差しで見つめられて、目が逸らせない。
目が腫れて酷い顔なのに、斗亜のそんな本音を聞かされて涙が出ないわけがなく、性懲りもなくまた涙が溜まっていく。
泣かんとって？
小さく呟きながら繋いでない手で私の頭を撫でて、そのまま唇が触れ合う。
数秒重なった唇が離れて、数センチの斗亜の唇から「・・・俺今、めっちゃ恥ずかしいねんけど・・・格好つけすぎちゃう？」って、耳まで赤くして恥ずかしそうな顔して言い出して、そんな斗亜と目が合って、お互い自然と笑顔になった。
私はきっと、こんな風に笑う斗亜が好きなんだ。
斗亜の言う通り、傷ついても傷つけても、結局は斗亜が好き。
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
