検索窓
今日:5 hit、昨日:58 hit、合計:709,840 hit

糖分11% ページ11

.






俺は風呂に浸かる。冷えた体が温まる。






あいつ、料理なんて出来たんだな。






やはり、どこかお嬢様のイメージがあるAに






勝手に、家事は出来ない、という偏見を持っていたのだろうか。






俺は早めに風呂から上がる。






Aのところに行く。が、料理に夢中で俺には気づかない。






その背中はどこか楽しげで、思わず話しかけてしまう。






振り返ったAは、数秒固まったあと、部屋で待っててくれといって料理に戻ってしまった。






俺は素直に部屋に戻る。






しばらくすると、Aが料理を運んで来た。






その想像以上の出来栄えに、思わず「おぉ、」と声を洩らしてしまう。






Aも席に着いたことを確認して、料理を口に入れる。






期待を裏切らないどころかそれを遥かに上回る味に、固まってしまう。






不安そうに尋ねてくるA。






俺は何か返さなくてはと思い、口を開く。






俺の口から出たのは、






実「…美味ェ」






その一言だった。





正直めちゃめちゃ好みの味。






あからさまに胸を撫で下ろすAに、案外分かりやすいんだな、なんて思ったりして。






2人で箸を進めていく。





実「誰かに教わったりしたのかァ?」





そう聞いてみる。




『先程話した姉が、料理屋を営んでいるんです。私はそこで料理人としてたまに働いているんです。』





なるほど、だからあんなに手際が良かったわけだ。






実「料理、好きなのかァ」





そう問うと、





『はい!』





と返ってきた。






その時の俺は何を思ったのか、





実「…嫌ならいいんだけどよォ。また晩飯、作りに来てくんねェか?」





そう言っていた。







“Aの料理”が好きだから、と言うのもあるが、“Aと居る時間”が好きで、一緒に居れる口実が欲しかったのかもしれない。

糖分12%→←糖分10%



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (334 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
869人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ロロ天Runa - ヤバッ、、、!最高ですね、はい、更新がんばってくださいね!!応援してます!! (2021年3月8日 20時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - なしなつさん» 私も実弥さん最推しです!! (2019年10月31日 20時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - ハァァァァ尊い…!!不死川好きだわぁ… (2019年10月31日 20時) (レス) id: 737edd5ad9 (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - 月さん» ありがとうございます!好きだと言っていただけて、嬉しいです! (2019年10月24日 0時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
- この作品が好きです。頑張ってください! (2019年10月23日 22時) (レス) id: 72108a1f6d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:yurirol0305 | 作成日時:2019年9月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。