兵器が24つ ページ24
凛月**
頭が、真っ白になるかと思った。
『ねぇ、凛月。なんで今のKnightsは、・・・・・レオがいた時よりも落ちぶれてるの』
「・・・・・・ぇ、」
Aは黒のパーカーをなびかせて、こっちになんか目もくれないでそう言い放つ。
しかも、目線の先には『Trick star』。
そこに、優しさなんてあるわけなかった。
声はいつもより冷たくて、一気に氷水を被ったみたいに寒くなる。
「・・・・・・そんなに俺達落ちぶれた？」
俺が返した言葉は思ったよりも落ち着いていて、他人事だって思っている事が丸分かりだった。
だって、俺も自覚あるし。
逆にアレで駄目だって自覚がない方が可笑しいよねぇ。
『・・・・・・うん。瀬名も鳴上もあの赤髪君も、勿論凛月も駄目』
そう言って目をこっちに向けたAは澄んだ藍色の瞳をしていて、嘘はついていないんだなって分かる。
ついでに言えば、Aとエッちゃんが会わなくて良かったなぁって。
だって、A嫌いな人に会うと、あからさまに機嫌悪くなるし。
分かりやすいんだよ、変なとこだけね。
でも、一応騎士らしく、女王の言う事はきちんと受け止めてあげるよ。
「・・・・・・そっか、Aが言うならそうなんだね」
細い腕を引っ張って、ぎゅっとAを腕の中に閉じ込めて抱き締める。
まだ寒かった春風に当たっていたユニット服がAの体温で、暖かくなった。
ふふ、ぬくぬくしててあったかい・・・・・・♪
『・・・・・・凛月。私を暖房代わりにしないでくれる』
「ええ・・・・・。Aこういう時だけでも俺の言う事聞いてよ〜」
“俺、Aが来てくれたの知ってから頑張ったんだけど。”
そう言うと、Aは深い溜め息をついた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 925人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2021年9月11日 19時) (
レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりあ - 雪羅さん〜！コメントありがとうございます！応援もしてくださって本当に感謝しきれません。合格おめでとうございます！お友達なってくださるんですか！？ありがとうございます！！お友達として仲良くしてくださると嬉しいです！ありがとうございました！ (2020年3月17日 11時) (レス) id: 5ae87a1630 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 受験生だったのですね！合格おめでとうございます。実は私も、どの年代かは伏せていただきますが受験生でして。私も合格しました！再開たのしみにしてますね。 (2020年3月16日 21時) (レス) id: 97af87c013 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 是非私もお友達になりたいですううう！と言ってもLINEの交換とかはできませんが…定期的にここを覗きにきます！事情は分かりませんが、更新再開を願って待ってます。これからも頑張ってください！ (2020年3月11日 23時) (レス) id: 97af87c013 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりあ@アカ移動中 - 雪羅さん» そうですよね!!過去編混ぜてくれないとアニスタファンが混乱しますしね…。レオ君が出てくれたら本望です…(遺言)。ありがとうございます!!!これからも頑張って書くのでまたコメントしていただけると嬉しいです！ (2019年10月26日 20時) (レス) id: 3f293af9c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚 | 作成日時：2018年7月30日 14時
