みんなが幸せならそれで【天祥院英智】 (ページ4)

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【かつての栄光】ページ4

「曲提供ありがとう」

『ううん、これで平和になるなら
　気にしないで！頑張ってね！』

一年前、私は主にfineに曲提供をしていた。

英智と、つむぎと、日和と凪
みんなで仲良くやっていた。

みんなが私の曲で輝いているのは
とても嬉しくて、どんどん曲をつくる

「こらA、今は授業中だよ」

『授業よりも、こっちが楽しいの！』

「たしかにそうかもしれないけれど
　Aが、しっかり授業を受けないと言うなら
　そのノート没収してしまうよ？」

キラキラ笑顔でいう英智…その顔は本気だ。

ちぇっと思いながらノートをしまう、よろしい。
と笑う英智を横目で見て授業を受ける

退屈な授業だけど
休み時間まで我慢我慢…と必死に耐える

授業の終了を知らせるチャイムと同時に
ノートを取り出して、譜面に落とす

呆れたような顔で英智に見られるけど
全く気にしない

すると、

「おぉ！そのノートいいな！
　譜面が書きやすそうだ！」

『うんうん、おすすめだよこれ！
　大きいし、サラサラかけるし！』

やってきたのは、私の作曲仲間であるレオ。
彼とはよくお互いの曲を見せ合って
意見交換をしている。

でも、少し最近疲れているみたい
チェスが色々分裂しているからだろか

「A、レオくん借りてくからねぇ」

『うん、でも無理させないでね』

「まぁ、ほどほどにね」

そして私はまたノートに向かう

放課後になるとダッシュで屋上に向かう

バンッと扉を開けると

「ノンっ！何度扉はゆっくり開けろと言えば
　わかるのかね！！」

「わぁ、Aおそかったですね〜」

「宗にぃさん、そんなカリカリしないほうがいいヨ」

「フフフッ主役は遅れて登場ですね！」

「遅えじゃねーかA
　お土産なくなんぞ」

『え、お土産！！ありがとう零！！』

今日は、零のひさびさの帰国で
みんなで集まる約束をしていた。

零のお土産を食べながら話を聞いて
みんなで楽しくお話しする

こんな平和が続くと思っていたのに

ある日、

「ねぇ、A
騎士と、道化師と、神、魔法使いと、帝王
そして、魔王を倒す曲を書いてくれないかい？」

『これまた、すごいリクエストだね
　でも流石に多いよ』

「なに、今すぐってわけじゃない
　1ヶ月くらいの間に仕上げて欲しいんだ
　僕と君の仲だろう？
　お願いできないかな？」

『1ヶ月…それならいけるかも
　任せて！』

この時、よく考えればよかった

道化師や、魔王、帝王これらの示す意味を_____