6人目のKnights No.2

【嘘つき】瀬名side ページ14

Aの笑顔
それは、本物じゃない。


"初めてあった時"

"一緒に練習してる時"

"ライブを成功させた時"


そのときに見た笑顔は忘れない
だから、わかる。


Aの家に行ったとき
『Knightsが好き』
『壊れるのが怖い』そう言った。

俺の勝手な想像だがAは
頼ってしまったら、Knightsに
迷惑をかけてしまう、とでも
思っているんだろう

そんなことはまったくないのにね。

むしろ、俺達を頼らないで
一人で溜め込んで、無理をして
"A"が壊れてしまうほうが
よっほど怖い。

帰ってきた、連れ戻した仲間。
せっかくまた一緒に立てたのに
失うなんて耐えられない。

あんな思いはしたくない。
みんなも同じだと思う。

だから、あんな笑顔を見せた
Aに腹がたった。


なんで頼らないの？

なんで"助けて"が言えないの？

なんで自分を犠牲にするの？


俺はAの事になると
過保護すぎるかもしれない。



そう思われても、俺は…
"6人のKnights"がいい。



どんなに拒まれても
俺は、自分の意志で
守り抜いてみせるから_____。








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