S級兼A級の万能手は迅さんの相棒です!２

番外編(クリスマス) ページ41

.


番外編クリスマス(恋人編)




「メリークリスマス！」



玉狛支部ではクラッカーの音が響きわたる

いつも通り……のはずだった





ｶﾞｼｯ





貴「え？ちょっ？桐絵？」


桐絵には羽交い締めにされ、悠一と自分以外は皆ニコニコと笑っていた



宇「まあまあ落ち着いて」




レイジさんが悠一の肩に手をかけている

そして、あれよあれよという間に私は悠一と共に玉狛支部から追い出された


もう一度言う
追い出された


ついでに洋服も変えられ、化粧をされている


あ、この服１回着たよ
広報で。
いつの間に買ったんだ？

とりあえず、所持品確認をするとポケットに紙が入っていた



《Aへ

いっつも任務だしクリスマスなんだからもう少し迅と恋人らしいことしてきなさい！＿＿桐絵

こっちのことは気にしないでいいから楽しんできてね！＿栞

頑張ってください！応援してます＿千佳

＿＿追伸
明日の防衛任務は玉狛第1と玉狛第2がしておきます》




わあ……ありがたいような、恥ずかしいような

やっぱり千佳ちゃんも1枚噛んでたか

頬が緩む
嬉しいな二人きり




とりあえずどうするか悠一と話そうと顔を上げると


貴「ぎゃっ！」


悠一の顔がどアップだった


迅「A行こうか」

貴「知ってたの？」

迅「見えてたからな」


さりげなく手が結ばれる

迅「遠慮なくデートしてこいってさ、レイジさんからそんな内容のメモもらったし


…………たまには二人きりで出かけたかった」



悠一の言葉に顔が真っ赤になる



迅「やっぱりいいなその格好」


貴「え？」


迅「いつもより何倍も良いから
…まあ俺以外の前でも可愛い恰好されると、何か見せたくないって思うけどな」


貴「おやおや〜やきもちですか〜？」


ちょっと悪ノリしてみる


そうこうしてるあいだに目的地についたみたいだ


貴「わあっ！」


綺麗なイルミネーションだった
大きなクリスマスツリーまである


迅「Aは前からイルミネーションが好きだったろ。喜ぶんじゃないかなって」


貴「喜ぶじゃないよ！大喜びだよ！」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




ひとしきりデートを堪能し帰り道


貴「ありがとう悠一」

…何かお礼したいな


迅「じゃあキスで」


貴「言葉にでてた？」


迅「うん」



考えこんで
迅の頬にキスする


迅「じゃあ俺はこっちで」



唇に柔らかい感触がする



MerryX'mas


どこかでそんな声が聞こえた気がした

.

続編行きます！→←番外編(クリスマスイブ)2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す