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第45話 続編ってどうやって作るんでしょうか… ページ48

2年ぶりに外に出たどころかまともに運動したのですぐに息が上がってしまった。

久々に運動したせいか、妙に頭が冴えた気がする。

つい勢いで飛び出してちゃったけどどうしよう…

弟今頃絶対慌ててるよ。早く戻ってあげなきゃ…

「…ちゃーん!」

…ん?

今なんか聞こえたような…

思わず後ろを振り返ると物凄いスピードでこっちに迫ってくる人が見えた。

「姉ちゃーーん!!!!」

…弟だ。

なんで??え?追ってきたの?

てか速いな。そういや身体能力化物並みだった…!

頭は悲しいほどに悪いのに…!!!

てか早すぎでしょ、思わず放心しちゃったよ。

弟はそのままの勢いで横断歩道へ行く。

その時赤信号に変わったのをみて目を見開いた。

何かを考えるより早く足が動いていた

『もし世界が終わるとしたら、最後に何をする?』

昔そんな戯言を誰かに聞かれた気がする。

その時自分が何を思って何を答えたのか、なにも覚えてないし、正直興味もない。

でも私は何故か、その時そのことを思い出していた。

その日はとても暑かった。簡単に言うとコンクリートで目玉焼きが作れそうなくらい。

そんな日に外に出るなんて考えてなかった。しかも、全力疾走するなんて。

横断歩道で少年が立っていた。少年に向かってトラックが突っ込んでいくのがやけにスローモーションに見えた

弟の名前を呼ぶ。叫ぶ。太陽に当たりすぎて気持ち悪いし酸欠で苦しいがそんなものどうでもいい。

だって、彼は、私の大切な人だから。

…私は、お姉ちゃんだから。

少年は驚いたように私を見た。少年に手が届きそうになった時、

ドンッと凄い衝撃が体に走る。全身が痛い。

周りの音が聞こえない。痛みは一瞬で感覚さえなくなってゆく。思考が溶けていく。

薄れゆく視界の中で最後に見えたのは

大きな口を開けた真っ黒な蛇だった。

それを最後に私の世界は終わった。

***

それからの事をよく覚えていない。

誰かに会って、何か大切なことを聞いた気がする。

でも

その部分をまるで白い絵の具で塗りつぶされて上から上書きされたような。

そんな変な感覚がした。

そして私は

「うわっ、人が倒れてる!!?」

『大変ですご主人!中に運びましょう!』

また、シンタローに出会った。

第46話 短い→←第44話 きっかけ



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雫月 - 久しぶりに見たら沢山話が…!ふぉーーーーー!w! (2019年7月5日 21時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - コチラコソ!アリガトウゴザイマス!(嬉しい嬉しい嬉しい!) (2019年6月24日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» こんなんでよろしかったでしょうか…コメントありがとうございますm(_ _)m (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» 「え、俺!?なんで俺が…あ、えっといつもありがとな、これからもよろしく…ってなに笑ってんだお前ら!!」 (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - シンタローからの返信欲しいです!できたらです!できたらお願いします! (2019年6月23日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トメィトゥ | 作成日時:2019年6月5日 17時

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