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第39話 落下 ページ42

情けない声にはっと我に帰る。止まってしまった時間がようやく動き出したような、そんな感覚がした。

「ま、マリーちゃん…?」

今の声ってマリーちゃん…だよね?助けてって聞こえたような…

その声は皆にも聞こえたようでシンタロー達が慌てて外に行ったので私もついていく。

「マリーちゃん!なにかあったの…って!?」

「た、たすけてぇ〜…」

皆についていくとそこには崖を挟んで対岸にいるマリーちゃんの姿が。

え、なんでそうなったの!?どうやってそっちいったの!!?

間にはかろうじて丸太があるが、どう見ても渡るようじゃない。

下を覗いてみると凄い高さだ。

「は、はぢに追いかけられて〜!」

は、蜂…!?追いかけられて慌てて渡っちゃたの!?

『ご、ご主人どうしましょう!?』

「どうするって、えぇ…!?」

「マリーにもう一度丸太を渡れというのも無理だよな…!?」

見事に慌てふためく一同。

かくいう私も内心物凄く慌てている、うん、マリーちゃんにそれは無理だよねキド!!

てかコノハどこいった!?あいついれば解決するのに!!

迷ったのか?!

その時聞こえてくる羽音が。

恐る恐る見てみるとそこには蜂が。

「ぎゃ、ぎゃあああ!!?」

その蜂はシンタローに向かって飛んできておりシンタローの汚い叫びが聞こえる。

離れようとしたのかシンタローが足を踏み外した。

その目が見開かれるのがスローモーションのように見えた。

「っ!シンタロー!!」

その姿が記憶の中の誰かに被る。無我夢中で咄嗟に手を伸ばした。

シンタローの両手を掴む。私より大きい、男の人の手。

そのまま勢いのままぐるんと回転し、シンタローを地面にふっとばす。

シンタローの目が更に見開かれた。いつも死んだような目をしてるのにそんなに開けたんだ

シンタロー達が遠のいていく。物凄い力で引っ張られてくような感覚がした。

余りに小さくなりすぎた皆の顔を何故か客観的に見てしまう

この高さじゃ無事にはならないだろう。

骨折だったら運がいいし、最悪、死に至るだろう。

地面にもうちょっとで届きそうになったとき、一つの考えが頭によぎった。








_あぁ、アヤノちゃん、怖かっただろうな。

第40話 記憶編いくべー→←第38話 ネタがねぇ…



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雫月 - 久しぶりに見たら沢山話が…!ふぉーーーーー!w! (2019年7月5日 21時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - コチラコソ!アリガトウゴザイマス!(嬉しい嬉しい嬉しい!) (2019年6月24日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» こんなんでよろしかったでしょうか…コメントありがとうございますm(_ _)m (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» 「え、俺!?なんで俺が…あ、えっといつもありがとな、これからもよろしく…ってなに笑ってんだお前ら!!」 (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - シンタローからの返信欲しいです!できたらです!できたらお願いします! (2019年6月23日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トメィトゥ | 作成日時:2019年6月5日 17時

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