メデューサのコピー

第38話　ネタがねぇ… ページ41

中に書かれてるのはやっぱり日記だった。

アザミという人間ではない女性は、自分が誰かわからないという疑問を解決する為旅をする。

アザミは、私達が持っている能力を全て所持していた

しかし、嘘ばかりいう人間に付き合うのが疲れてしまいこの山に引きこもることになる。

それから暫くしてアザミはツキヒコという人間と出会う。

それから二人は恋に落ち、シオンという子供を授かる。

しかし、アザミには寿命がない。眠ることすら必要ない。ツキヒコはただの人間。

ツキヒコが、アザミを置いて先に死んでしまうのは明白だった。

悲しいくらい、優しい日記だ。

『あと何日、三人で過ごせるのだろう』

アザミが書いたと思われる一言はとても悲しそうだ、

…アザミは一体何者なんだろう。私達の能力を全部持っている周りから化物と言われた女性。

「なんでそんなこというの！！？」

マリーちゃんの怒鳴り声が聞こえた。それからシンタローの焦った声も聞こえる。

『カゲロウデイズ』はアザミが作ったのではないか。なんて、シンタローが言うからだ。

マリーちゃんにとってアザミはおばあちゃんだ。

おばあちゃんが友達を苦しめているかもしれないなんて言われたらそりゃ怒るだろう。

「…もういい！私、ちょっと外に出てくる」

若干涙目になりながらも怒りを顕にしてそのまま外に出ていってしまった。

キドやエネちゃんの宥める声も聞こえるがそんなことより私は日記から目を離せないままでいた。

アザミ、アザミ、アザミ

聞いたことがある…ような気がする。

誰かわからない。けど確かに知ってる。

私はこの人を知ってる




「だ、だれかぁ〜たすけてぇ…！！」

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