第36話 夏だ!山登りだ! ページ39
地獄か。
いやさ、本物の地獄はもっと恐ろしいんだろうよ。私もそう思うよ。
でも私にとってはこの道は本当に地獄と言っていいものだ。
あと多分私の横で既に死にそうになってるこいつも。…いやもう既に死体とかしてるこいつも
エネちゃんの宣言通り、私達は現在山登りをしている。いや違うか。正確には山登りをした。
といっても全員ではなくセトはバイトだしモモちゃんとヒビヤは二人でどっかいったし、カノも…なんか気づいたら消えてたけど。
メンバーは私、シンタロー、エネちゃん、キド、コノハ、マリーちゃんの計6人だ、
『カゲロウデイズ』の手がかりを探すべく私達はマリーちゃんの元々住んでいた家を訪れていた。
いやー…訪れるまでが大変だった。辿り着くまでアジトの最寄り駅から電車に乗って約一時間。
そこから徒歩で二時間半。体力ない人を殺しにかかってる。
今まで色々とアクシデント起こったよ。
シンタローが道端で吐いたり、マリーちゃんが倒れかけたり、マリーちゃんをコノハがおぶったり
「死ぬ…」
あ、地面に転がってる吐いた死体がなんか言ってる。
「いや、シンタロー…水分補給っていって、あんな馬鹿みたいに炭酸ガバガバ飲むからでしょ。自業自得だよ。」
正論を言うとシンタローはぐっ、と呻いた。
こうかはばつぐんだ!
「うるっせぇよ!ニートは繊細なんだもっと丁寧に扱え!!」
うっわ堂々と情けないこといってるよこいつ。
皆、こんな大人になっちゃだめだよ。
さっきから出まくる汗を拭いながらマリーちゃんを待つ。
そうだ、マリーちゃんだ。マリーちゃんの家に来たというのに何故我々はこの炎天下の中待たされてるというのか。
なんでも、恥ずかしいから片付けてくる。少し待ってて、とのことらしい。
まぁ確かにね。いきなり押しかけられて家の片付けしないのは不安だろうよ。
しかしマリーちゃん、まじでこんな山奥に住んでるとは…
ご飯とかどうしてたんだろ。近くにまじで何もないけど。
ああそうだ。なんでマリーちゃん家来たのかというと、
『カゲロウデイズ』はマリーちゃんのお婆ちゃんが関係している可能性があるらしい。
ということでマリーちゃんの家にいきなにか手がかりがないか探しに来たのだ。
なんでマリーちゃんのお婆ちゃんが関わってる可能性があるのか、
ここになにがあるというのか。
まだわからないけど。
それでもようやく手に入れた手がかりに私は少なからず胸を踊らせ、扉が開くのを待った。
23人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雫月 - 久しぶりに見たら沢山話が…!ふぉーーーーー!w! (2019年7月5日 21時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - コチラコソ!アリガトウゴザイマス!(嬉しい嬉しい嬉しい!) (2019年6月24日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» こんなんでよろしかったでしょうか…コメントありがとうございますm(_ _)m (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» 「え、俺!?なんで俺が…あ、えっといつもありがとな、これからもよろしく…ってなに笑ってんだお前ら!!」 (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - シンタローからの返信欲しいです!できたらです!できたらお願いします! (2019年6月23日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:トメィトゥ | 作成日時:2019年6月5日 17時