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第24話 エネちゃん書きやすいよー ページ26

『Aちゃん!次あれ!あれ乗りましょう!』

「うへぇ…まだ乗るのエネちゃん…」

私が思わず泣きごとを溢すとエネちゃんはわかりやすく頬をふくらませる。

何言ってるんですか当たり前じゃないですか、とでも言いたげな目だ。

え、なに私が悪いの?

いやだってこれで何回目だよ。

そろそろ私もシンタローと同じ末路辿るよ?

シンタローと同じとか絶対やだよ?

こっちの体力を考えてほしい。

「…そう言えばさ、ずっと気になってたんだけど」

『はい?』

「エネちゃんって、ぶっちゃけ何者なの?」

人工知能だとするなら余りにも人間らしくて怖い。

でも正に今電波の海の中でふわふわと浮かんでいるエネちゃんは普通の人間には見えない。流石に

一つ候補を上げるとするなら、エネちゃんっていうアバターを誰かが操作して声を当ててる…とかだけど。

『?何者…と言われても、私は私です。スーパープリティ電脳ガールエネちゃんです』

何度聞いても自分で言ってて恥ずかしくないの?ってつい聞きたくなるような自己紹介をエネちゃんはさも当然のように返してくる。

ただ、その表情がどこか不自然な気がした。

…これも、踏み込んじゃいけない話だったかな。

『いいじゃないですか私のことなんて!それを言うなら、私も聞きたいことがあります。』

わかりやすいまでに話を切り替えられる。拒絶されてるとわかったので私もそれに乗っかることにした。

「いいよ?なに?」

『…私達、何処かで会ったことあります?』

エネちゃんの目が私を真っ直ぐと見つめてくる。

無意識に足が止まった。

…一瞬、思考が停止してしまう。

なんだか、記憶の蓋がもう少しであきそうな気がする。

あと少し…決定打がない。

「…うーん…私、記憶ないから…わかんない、としか答えられないけど…エネちゃんは見覚えあるの?」

私が問い返すとエネちゃんは少し眉を潜め小さく唸る

『う〜ん…見覚えはあるような…ないような?』

どっちなんだ、と思わず突っ込みたくなった。

なにかが足りないのはお互い同じらしい

『あー!やっぱりわかりません!それより早く行きましょう!休憩時間終わりです!』

「えぇ!?今の休憩時間だったの!?」

驚く私に当たり前じゃないですか!とエネちゃんは笑う。

うだうだ考えるのは諦めたらしい

エネちゃんに急かされるまま再び足を動かす。

ふと、エネちゃんの顔が誰かと重なった気がしたが


やっぱりそれが誰なのかは思い出せなかった。

第25話 ネタが思いつかねぇっ!!!!→←第23話 エネちゃんのキャラはわかりやすい



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雫月 - 久しぶりに見たら沢山話が…!ふぉーーーーー!w! (2019年7月5日 21時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - コチラコソ!アリガトウゴザイマス!(嬉しい嬉しい嬉しい!) (2019年6月24日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» こんなんでよろしかったでしょうか…コメントありがとうございますm(_ _)m (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» 「え、俺!?なんで俺が…あ、えっといつもありがとな、これからもよろしく…ってなに笑ってんだお前ら!!」 (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - シンタローからの返信欲しいです!できたらです!できたらお願いします! (2019年6月23日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トメィトゥ | 作成日時:2019年6月5日 17時

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