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第17話 眠い ページ19

「んん…はっ!?モモちゃんは!?」

目が覚めて真っ先に思い出した事実に顔を真っ青にして叫びながら起き上がると隣で驚きの声があがった。

慌てて隣を見るとシンタローが驚いてこっちを見ている。

あれ、お化け屋敷にいた筈なのに、なんで屋外にいるんだ?

「び、びっくりさせんなよ…」

「し、シンタロー、モモちゃんは!?」

脳裏にはさっきの頭に斧が突き刺さっているモモちゃんの姿が浮かんでいる。

「あ、Aさーん!もう大丈夫なんですか?」

遠くからジュースを片手にモモちゃんがこちらに駆け寄ってくる

当たり前だがその頭は普通で斧などささっていない。

あれ、さっきのなに?幻覚?

混乱している私を見てシンタローは呆れてるしモモちゃんは申し訳なさそうにしている。

「え、え、え…あれ?」

「ご、ごめんなさいAさん…悪ふざけでつい…」

「え?」

「お前、こいつに驚かされたんだよ」

「へ??」

詳しく聞くとそのへんにあった小道具をモモちゃんが借りて悪ふざけでやってしまったらしい。

「本当にごめんなさい!!」

モモちゃんは勢いよく頭を下げた。まぁ、反省してるし別にいいんだけど…

「だ、大丈夫だから気にしなくていいよ、モモちゃん」

モモちゃんは安堵したようにほっと息をついた。その横で現状を見守っていたシンタローがにやりと笑う。

なんだお前その笑顔

「いやーしっかしA、お前怖いの駄目なんだな〜?」

ニヤニヤとした笑みを殴ってやりたい。お前だってそこまで平気じゃないだろ

「可愛いとこあんじゃねぇか」

じわじわと頬が赤くなるのを感じる。あ、これ馬鹿にされてる。

「…シンタローだって、ジェットコースターで吐いてたじゃん」

「はぁ!?それとこれとは関係ないだろ!」

「関係あるし!!あんたも人のこといえないからね!?」

「怖がって腕めっちゃ掴んでただろ!!」

「掴んでないし!?それ幽霊じゃないの!?」

「んなわけねぇだろ!なんならもう一回いくか!?」

「行くわけ無いでしょ一人でいけばーーーか!!!」

ぎゃあぎゃあと言い合い始めた二人の間に挟まれたモモちゃんは私達を交互に見る

「…仲いいね、お兄ちゃんとAさん」

「「仲よくないわ!!!」」

見事にハモった台詞にモモちゃんはただ微笑ましそうに二人をみていた。

因みにこの二人の不毛な言い争いはキドが帰ってくるまで続くのだった。

第18話 ヒビヤのキャラわかんない→←第16話 前半シンタロー目線です



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雫月 - 久しぶりに見たら沢山話が…!ふぉーーーーー!w! (2019年7月5日 21時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - コチラコソ!アリガトウゴザイマス!(嬉しい嬉しい嬉しい!) (2019年6月24日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» こんなんでよろしかったでしょうか…コメントありがとうございますm(_ _)m (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» 「え、俺!?なんで俺が…あ、えっといつもありがとな、これからもよろしく…ってなに笑ってんだお前ら!!」 (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - シンタローからの返信欲しいです!できたらです!できたらお願いします! (2019年6月23日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トメィトゥ | 作成日時:2019年6月5日 17時

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