第10話 ようやく全員自己紹介おわた ページ12
「団員no.7、如月シンタロー。…って俺はもうしたか。」
ぎゃいぎゃいと騒いでいるエネちゃんを流しながらシンタローも続けて自己紹介した。
「…シンタローとモモちゃんって、兄妹かなんか?」
さっき抱いた疑問を口に出すとシンタローとモモちゃんはあっさり肯定した。
ぱっと見じゃわかんないけど…よく見れば似てる…かも?
兄妹か…
「…あれ、シンタローは能力もってないの?」
不思議に思って聞くとシンタローはしかめっ面で全員が能力を持ってると思うなよと言われた。
まぁ、真っ当な意見である。
「…団員no.8、ヒビヤ。『能力は目を凝らす』…まぁ千里眼みたいなもの」
「えっなにそれめっちゃ便利じゃん。視力検査楽勝じゃん」
思わず感想を言うとそこなの?と何故か呆れられた。なんでだ。
よし、あらかた名前は聞いたな…あとは…
ヒビヤの隣に立っている青年を見上げる。さっきから何も喋ってないし身動き一つもしてないけど、起きてるよね?
この中で一番背が高く見上げないといけない。見上げても目が合わない。どこ見てるんだろう。
エネちゃんと同じような違和感を感じたがひとまずおいとこう。
さて、一体いつになったら彼は自己紹介をしてくれるのだろう。
彼以外は皆名乗ってくれたし、恐らく彼がno.9なんだろうけど…
途方にくれてると察したのかシンタローが助け舟をだしてくれた。
「…あ〜…コノハ、お前も挨拶。」
「あ、そっか…。うん…団員no.9…コノハ…」
「こいつ、なんかマイペースなやつでさ、まぁ、がんばれ。」
「…あ、うん、」
まぁ、今の一瞬で充分マイペースな人だということはわかった。
でも別にこのペースが嫌な感じはしない。
なんだかとても、懐かしい気がする。
その懐かしさがなんなのかはわからないけど。
「…で、お前は?」
キドが私を見て言う。あ、そうだ。私まだ自己紹介してなかった。
「えっと、AAです!…それ以外は…思い出せてないけど…」
自分で言ってて悲しくなってくる。あれおかしいな乾いた笑いがでてくるぞ。
おいシンタロー哀れんだ目で見んじゃねぇ、惨めになんだろ。
ぎろりとシンタローを睨んでいるとキドが私に提案した。
「そうか…突然なんだが、お前、メカクシ団のno.10にならないか?」
唐突に降ってきた提案に私は
「……ほぇ?」
間抜けな声をだしてしまった。
第11話 ぎりぎり→←第9話 エネちゃんに1話分使っちゃったよ…
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雫月 - 久しぶりに見たら沢山話が…!ふぉーーーーー!w! (2019年7月5日 21時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - コチラコソ!アリガトウゴザイマス!(嬉しい嬉しい嬉しい!) (2019年6月24日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» こんなんでよろしかったでしょうか…コメントありがとうございますm(_ _)m (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» 「え、俺!?なんで俺が…あ、えっといつもありがとな、これからもよろしく…ってなに笑ってんだお前ら!!」 (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - シンタローからの返信欲しいです!できたらです!できたらお願いします! (2019年6月23日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トメィトゥ | 作成日時:2019年6月5日 17時