第9話 エネちゃんに1話分使っちゃったよ… ページ11
『次私ですね!?団員no.6!スーパープリティ電脳ガールエネちゃんです!!』
思考の波に流されかけていたが元気な声が聞こえて我に帰る
顔を上げるとシンタローがスマホの画面をこちらにむけてた。なぜ?
そういえば、さっきの声どっから聞こえてきたんだろう。確かシンタローのスマホからだったような…
「あ!?…スマホの中に女の子がいる!」
シンタローのスマホの中にふわふわと浮く青髪にツインテールの少女。
忙しなく動く姿はとても機械の力とは思えない。
「…え?何これ出会い系サイトかなんか?」
思わずシンタローを怪訝な目で見ると怒鳴られた。
「ちっっげーよっ!!!そいつ、いつの間にか俺のパソコンとスマホの中に住み着いてんだよ!」
こんな害悪さっさとでってほしーっての…というシンタローの心底疲れたような言葉は
エネちゃんにも聞こえていたらしい、不機嫌そうに頬を膨らませていた。
『ご主人…そ〜んなこといっていいんですか〜?私がその気になればご主人の秘蔵フォルダを皆さんに見せても…』
「わぁああ!!まじで悪かったそれだけは勘弁してくれ!」
エネちゃんの言葉にシンタローは慌てて顔を青くさせ頭を下げた。
それに満足そうに笑って頷くエネちゃん。どうやらエネちゃんのほうが地位は高いらしい。
秘蔵フォルダがなんなのかはわからないが哀れだな。
それにしても…、
スマホの中でまるで本物の人間のように動くエネちゃんをまじまじと見つめる。
私の視線に気づいたのかエネちゃんも私のことを見る。
『ん?どうかしましたか?』
無垢な瞳で小首を傾げる姿は可愛らしい。
…この子とも、どこかで、会った…ような…?
シンタローに会った時と同じ既視感。それと同時にシンタローに会った時には感じなかった違和感
例えて言うなら全く合ってなかった友人に久々に会ったとき、
友人がものすごいイメチェンをして思わず誰?となってしまうような、そんな違和感だ。
思い浮かんだのはツインテールの少女。
彼女は青髪だったっけ…彼女はこんな口調だったっけ…
「…A?」
ボケっとしてしまっていた私にシンタローが心配そうに名前を呼んでくる。
その言葉に慌てて我に帰った。何かを思い出しかけた気がしたが、まぁ、気のせいだよね。
何を思い出しかけてたのかも忘れちゃったし。
思考を振り切るように頭を振る。
そうして思考を切り替えた。
第10話 ようやく全員自己紹介おわた→←第8話 入りきらんかった…
23人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雫月 - 久しぶりに見たら沢山話が…!ふぉーーーーー!w! (2019年7月5日 21時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - コチラコソ!アリガトウゴザイマス!(嬉しい嬉しい嬉しい!) (2019年6月24日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» こんなんでよろしかったでしょうか…コメントありがとうございますm(_ _)m (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
トメィトゥ(プロフ) - 雫月さん» 「え、俺!?なんで俺が…あ、えっといつもありがとな、これからもよろしく…ってなに笑ってんだお前ら!!」 (2019年6月23日 19時) (レス) id: afec6e4094 (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - シンタローからの返信欲しいです!できたらです!できたらお願いします! (2019年6月23日 16時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:トメィトゥ | 作成日時:2019年6月5日 17時