【twst】今宵、悪役たちと。Ⅱ【mfmf】 (ページ32)

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そらるさんオバブロ寸前事件から数日。

ホリデー中、全く実家に帰っていなかった僕とお姉ちゃんに、帰宅命令が言い渡された。

正直、めんどくさい。だって、クロックウォールの統率はまたそらるさんがしないといけないし、今のそらるさんに任せてもいいものなのだろうか。

今のそらるさんはかなり不安定だと思う。

自分の部屋に置いてあるピアノで1フレーズ曲を作っては、「違う、こんなのでは誰にも…」とかぼやいてる。

隣の部屋である僕の気持ちも考慮してほしいものだよ。まあ、そらるさんの作る曲好きだからいいけどね。

毎日毎日、そらるさんの曲を聴いては眠る。この生活も、悪くない。

と思ってた矢先だ。あんまり行きたくないけど、でも仕方ないよね。

そして、出発の日が訪れた。

『えっ、なんでこんなお見送り来てるの？ほぼ全寮生じゃない…』

「寮長、副寮長、行ってらっしゃいませ…」

「どうか、どうかご達者で…」

「…あの、別に僕ら死ぬわけじゃないよ？大丈夫、明後日には戻ってくるから。」

『そらるさん、申し訳ないけどクロックウォールのこと、頼みましたよ。』

「ん、りょーかい。」

なんだ、あの様子を見る限りでは大丈夫そうだな。

帰ってきた時、なんにもなかったらいいけど。