【twst】今宵、悪役たちと。Ⅱ【mfmf】 (ページ26)

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あの日から2週間。

ちゃーんと、あの日はお姉ちゃんに怒った。

人前であんなこと言わないでよねっ！と、軽く叱った程度だったが、お姉ちゃんの目が、少し変わった気がした。

いつもの、僕のことを愛おしいと伝えてくる瞳じゃない。

僕を守りたい。そう言ってくる時の。まるで…僕がオーバーブロットした時のような。

そしてお姉ちゃんは、『あなたの武器は、その強さだ。愛らしさだけじゃない。自分の強さを誇って。』と、よく分からない発言をされた。

お姉ちゃん、こういうところあるんだよな。よくわかんない発言。しかも大事そうな時に限って。

そらるさんにも、この間そういう発言をしているのを見た。

確か、『そらるさん、もしVDC中に何かあったら、すぐにユニーク魔法を使ってマフユと2人で逃げてください。自分は逃げれるから。』だっけ。

マジフト大会じゃないんだから、別に乱闘だって起きやしない。全く、お姉ちゃんは最近どうしちゃったんだろう。

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合宿中のとある日、私は莉犬に呼び出されていた。

「Aちゃん。俺の手に触れて。」

『え、なに急に。』

「いいから早く！」

『う、うん。』

「…これ、まずいよ。あのね、俺のユニーク魔法。"赤い苺の夢"って言うんだけど、これは、俺の掌に触れた人の約2週間後の未来を見ることが出来る。それでね、2週間後…」

誰かが、オーバーブロットしてる。