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ここしばらく、千冬の様子がおかしい
ぼんやりしてることが多くて、帰りも遅い
ついこの前までは、時間になるとどんどん帰って行ってたくせに
なんだかんだ理由をつけて、最近は遅い時間まで仕事をしている
それに、頻繁に持ってきてくれていた、Aの弁当もこの1週間くらいはない
喧嘩でもしたのか…？
そうだとしたら、余計に2人のことだ
俺が首を突っ込む話じゃない
今日は、久しぶりに定時で終わるようだ
一虎
「最近遅せぇけど、Aはいいのか？」
そう言うと、わかりやすく千冬は動きを止めた
千冬
「…別に、多分、待ってねぇよ…」
これは、完全にケンカだな…
一虎
「…ケンカかなんか知らねぇけど、あんま長引かせんなよ？」
そう言うと、ふと、場地のことが頭に浮かんだ
今日は寄って行かなきゃならない
なんだか、場地に呼ばれたような気がした
どっかで飯食ってから寄ってくか…
そういえば最近、Aからも飯食いに来いって連絡こねぇな…
外に出ると、静かに雨が降っていた
一虎
「んだよ、雨か…」
雨の中墓参りとか、俺も物好きだな…
場地の墓につくと、そこには誰かがしゃがみ込んでいた
いや、誰か、じゃない
ここにくる女は、Aくらいしかいねぇ…
こんな雨の中、傘は開いたまま近くに放置されている
慌てて駆け寄ると、雨で全身ずぶ濡れだった
一虎
「Aっ、お前、どうしたんだよ！
いつからここにいたんだよ！」
A
「…消えてしまいたい…」
一虎
「…え…」
A
「私の存在自体が、千冬を苦しめる…
私も、苦しい
こんなに好きなのに…
急に遠ざけられて、わけもわからないまま終わっちゃって…」
一虎
「終わった…？
千冬と…？なんで…」
A
「気持ちを整理したいって…
私のこと、圭介くんの遺志かも、って…
千冬は、最初から私のことなんて、見てなかったのかも
場地圭介を追い続けた先に、私がいただけだったのかも…」
いや、意味わかんねぇよ
なんで急にそんなことに…
俺、千冬なら任せられると思った
だから、俺はAへの想いは全て封印して、兄貴でいようと思った
そう、自分で線引きをしたのに
一虎
「…A、とりあえず帰ろう
ここにいたら、体壊す…」
腕を掴んで立ち上がらせる
掴んだ腕は冷え切っていた
一体、いつからここにいたんだよ…
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神奈月(プロフ) - 凍ったライムさん» ご指摘ありがとうございます。気付かずに申し訳ありませんでした。早急に対応いたしました。 (2022年9月25日 16時) (
レス) id: 4cb915c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - コメント失礼します、オリフラついたままになっていませんか？ (2022年9月25日 15時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神奈月 | 作成日時：2022年9月24日 15時
