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とりあえず、俺の部屋にAを連れて帰ってきた
すぐに風呂場にお湯を溜めて、Aを風呂場に押し込んだ
一虎
「ちゃんと温まるまで、出て来んなよ」
そう言っても、Aは答えなかった
それから30分くらいして、風呂場のドアが開く音がした
とりあえず貸した俺の服は、突然Aが着るとぶかぶかだ
一虎
「とりあえず座れよ
コーヒー、淹れたから」
A
「…ねぇ、トラくん…
どうしたら、千冬のこと、忘れられるかな…」
一虎
「…なに、言ってんだよ…
ちゃんと話して、仲直りしろよ」
A
「だって、もう、終わっちゃったから…
もう、戻れない…
千冬との思い出も、みんな一緒に消えてなくなればいいのに…
私が消えてしまえば、千冬はもう、苦しまずに済むのかな…」
一虎
「…消えるとか、そんな物騒なこと言うなよ…」
A
「こんなに好きなのに、終わりにされちゃって…
…圭介くんの遺志なんてどうだっていいって言ったら、引き止められたのかな…
こんなにあっさり、終わっちゃうなんて、思ってなかった…」
思わず、Aを背後から抱き締めちまった
これじゃ、兄貴失格だな…
一虎
「頼むから、消えたいなんて、言うなよ…
俺、お前がいなくなったら困る」
A
「トラくん…」
一虎
「ごめん、俺、やっぱり兄貴やめる」
A
「ぇっ…ーー」
こっちを向かせて、Aの顔に手を添えてキスする
少し温まったのか、体温もさっきよりは戻ってきてそうだ
ガキの頃から大事で、ほしかった
でも、大事だから、壊さないように、ずっと見守るつもりでいた
けど、千冬がそんなんじゃ、もう遠慮しない
今なら、Aの心の隙間に、入り込めるかもしれない
ほんの一瞬だけ魔が差したら、もうとめられなかった
そのままAをベッドに縫い付けた
Aが千冬を失った日に、俺はAを手に入れた
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神奈月(プロフ) - 凍ったライムさん» ご指摘ありがとうございます。気付かずに申し訳ありませんでした。早急に対応いたしました。 (2022年9月25日 16時) (
レス) id: 4cb915c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - コメント失礼します、オリフラついたままになっていませんか？ (2022年9月25日 15時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神奈月 | 作成日時：2022年9月24日 15時
