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「もしもし、母さん?司だけど…」


「あら、司どうしたの?」


「実はAが風邪ひいちゃって、今日出かけなきゃいけないんだけど母さんの家でA看ててもらえないかな」


「まぁ、Aちゃんが?もちろん大歓迎よ!あなた、全然Aちゃんに会わせてくれないんだからむしろ嬉しいわ」


「ははは…」



母さんに会わせるとしばらくAと話せなくなるからね、とか言わないし言えない。母は普段は穏やかで温厚な性格だが、怒らせると怖いタイプだ。



「じゃあ、30分後ぐらいにはそっちに着くと思うから」


「待って司。あなたどうやってくるの?」


「たるとに頼んでみるよ」


「あんまり友人に迷惑かけちゃダメよ?ちょっと待って、今日お父さんいるから頼んでみるわ。お父さーん!ちょっといい?!」


「いや、父さんは…」



って話聞いてないし。はぁ…よりによって今日父さんがいるとは思わなかったな。

母さんと同様に父さんもAことが大好きで、昔から我が子のように…いや、我が子以上に可愛がっていた。人様の子供のアルバムを勝手に作るくらいには。


そして僕がAを父さんに会わせたくない最大の理由がある。



それは、_____




「Aちゃーん!!!!!!パパが会いに来たぞー!!!!ほらほらいつものようにギューってしてあげるよー!!!!」



A限定の抱きつき癖と変態ドスケベの持ち主であるからだ。
それさえ無ければ、我が父親ながら結構なイケメンであると思う。

それでいてこんな性格だから世にいう残念イケメンというやつだ。

てか、いつの間に部屋に入ってきたんだこの人!!



「父さん、下で待っててって言ったよね…」


『"樹さん"…?』


「Aちゃん!!!弱った姿もcute!!」


「父さん、A体調悪いんだから!」



そして無駄に発音良くて腹立つぞこの父親。
とりあえずうるさい父親を部屋から出して部屋着のままの彼女に上着を着せる。



『…上着、司さんのパーカーがいい。』


「え、でもあれ裏起毛じゃないからそんなに暖かくないよ?」


『いいの…!お願い!』








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明けましておめでとうございます。
年明け前に更新しようと思ったのに年明けてました。今年もよろしくお願いします!

文字数足らなかったので次行きます。


追記.
歌詞太郎さんの両親の名前は
母 伊東 杏樹 (いとう あんじゅ)
父 伊東 樹 (いとう いつき)

っていう設定です




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*3→←風邪-Anotherstory-side歌詞太郎



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猫狐(プロフ) - 光芒さん» ご指摘ありがとうございます。外し忘れていたようです。すいません。 (2016年12月29日 11時) (レス) id: c91017cc56 (このIDを非表示/違反報告)
光芒(プロフ) - あの,この作品は2次創作ですよね?でしたらオリジナルフラグははずさないといけないのではないでしょうか?違ったら御免なさい。コメント失礼しました。 (2016年12月29日 5時) (レス) id: 86ba02c6f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫狐 | 作成日時:2016年12月26日 2時

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