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Root Side

2次会なんて面倒くさい。
そう思いつつも、一人だけ帰る、なんて空気を壊すことを選んでしまえば、雅也が僕を選んだ意味がなくなってしまう。
そんな友人を顔を守る打算でこの苦行を続けることに決めた。
目の前に置かれたデザートは、最後には似合わないくらい重ったるそうなチョコレートのケーキだった。
目の前の女性陣はクリームのたっぷり乗ったその重ったるそうなデザートが、いわゆる映えなのだろう、写真を撮り始めていた。
まぁ自分も男同士の席なら写真を撮ってリスナーさんに見せていたかもしれない。
あまりいい気がするわけではないが、そこに対してとやかく思うのは、自分の心の中だけにしてやめておいた。
全体の集合写真を撮られないだけマシだろう。
そう思いフォークを手に取る。


「舞!これめっちゃ美味しい!」


まぁ、せめてデザートくらいは楽しむかとフォークを刺そうとした瞬間跳ねるような声。
顔を上げなくてもAさんであることは、この短時間でわかってしまった。
写真を撮る周りをものともせず、真っ先に口に含み、パクパクと食べている。
あのちっこくて細い体のどこにご飯が収納されているのだろうか。
胃袋と体は切り離されているのではないのだろうかと思うほど、食べはじめのようなスピードでデザートを平らげる。
見ていても気持ちがいい。


「ふふっ。よかったね。」


舞さんから言葉にほんの少し口の端についたクリームを舐め取りながら笑顔で頷く。

かわいい。

興味無くなったと思っていたのに、生まれた感想は4文字の単純な好意だった。
みるくんが餌を食べているときを眺めているような感覚。
もっとみたい。

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設定タグ:stxxx , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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唯凛(プロフ) - 蝉-セミ-さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけるように頑張ります!また見にきてくださるととっても嬉しいです(^^) (2021年12月5日 19時) (レス) id: 365f6982f1 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - みなさん» ありがとうございます〜!!ついに(?)新作出せました〜!宣言してからだいぶ経ちましたね…(汗) 相変わらずのんびり幸せの詰まったお話にしたいな〜と思いつつ、起承転結つけられるよう頑張ります! (2021年12月5日 19時) (レス) id: 365f6982f1 (このIDを非表示/違反報告)
蝉-セミ-(プロフ) - 好きです。(唐突)面白い上に文章が素晴らしくて尊敬します(´;ω;`)次の更新がとても楽しみです。失礼します。 (2021年12月4日 23時) (レス) @page13 id: 19d8717651 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 新作おめでとうございます!そしてありがとうございます!笑 これからどんな展開になるのか…楽しみです!! (2021年12月4日 18時) (レス) @page13 id: 73aaf1c921 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯凛 | 作成日時:2021年12月4日 16時

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