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170-1 ページ45

Satomi side

ピンク色の裾から伸びる小さな手にきゅっと袖を握られる。


さ「ん?」


俺の方をジーッと見つめてくる。
何かを尋ねたいんだろうが、くりくりとした瞳に俺だけしか映っていない、その事実がたまらなく嬉しくて、意識してしまう。
可愛く巻いた髪も、ピンクのワンピースも、ふんわりと可愛らしくまとめられたメイクも、全部俺のため。
そうでしょ?自惚れじゃないでしょ?


さ「ちょ、ちょっと待って…。うん…ごめん、なん…だった?」


自分でも照れてることを自覚した。
だから反応が鈍くなった。
かっこつけたいのにカッコつかない。


さ「…めっちゃニヤニヤしてんじゃん。」


さっきまで顔を真っ赤にしてたのはAちゃんの方だから、悔しかったんだろう。
俺のそんな反応を見て嬉しそうに笑うAちゃん。
更には背伸びして顔を近づけてくるものだから、不意打ちにキスされたみたいな感覚に落ちいる。
そんなつもりは毛頭ないAちゃんに、仕返しとばかりに本当にキスをするなんて出来なくて。


さ「…お願い本当やめてください。」


背伸びした方を押さえつけて戻す。
ちょっと離れたら、今度は何を考えたのか、少ししょんぼりとした表情になった。
このたった数分で、表情が変わりすぎだ。

でも、そんなところが魅力的で、目が離せなくて、惹き付けられる。
たった二十数年の人生。
この先の方が長いのに、一生この子に振り回されて生きていくんだろうな、と感じるほどにAちゃんに惚れている。


さ「ころころ表情変わりすぎ。なぁーに?」


笑った顔がみたくて、頬を包んで少しだけ顔を寄せる。
すると、さっきまでしょぼんとしていた顔が拗ねたように口をとがらせる。

機嫌直しにキスでもしたいくらい、ぷっくりとやわらかそうなその唇から目が離せなくなる。

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作品ジャンル:恋愛
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かろん - これみてたときに、発狂したくなったけど、下の階にお客さんがいた件wwニヤニヤしてました (2021年5月8日 14時) (レス) id: 3cb105e1fa (このIDを非表示/違反報告)
かーな - さとみくんのキスしたがりのところ可愛い (2021年4月1日 14時) (レス) id: d96fccd218 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - もなぁさん» コメントありがとうございます!恋を自覚してからグダグダ宙ぶらりんという(笑)付き合ってるレベルにイチャイチャはしてるんですけどね…。頑張って付き合えるよう動かしていきます!!w (2021年3月9日 15時) (レス) id: 282d732e79 (このIDを非表示/違反報告)
もなぁ - 把握です!ww早く付き合って欲しいなぁ〜これからも頑張ってくださいっ! (2021年3月8日 21時) (レス) id: 935d4bc1e3 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - 缶づめろでぃーさん» コメントありがとうございます!距離感バグが著しいBD編です(笑)楽しんでいただけてるようでとってもうれしいです!書いてて私も楽しいので!!w (2021年3月8日 11時) (レス) id: 3e3b4d1012 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯凛 | 作成日時:2021年2月9日 23時

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