２ はずかしがり ページ4
rbr「あの、手…」
ロボロさまがえんりょがちに言ってくる。
『あ、ごめんなさい。つないだまんまでしたね、つい。ロボロさまの手、あったかくて』
へらっと笑うと、ロボロさまは顔を赤くしてうつむいてしまった。あれ、へんなこと言っちゃったかな。こまっていると、おへやのとびらがコンコンとノックされた。
『どうぞ』
たぶんエーミールさんだ。そう思ってとびらの向こうになげかける。
em「では失礼します。Aお嬢様、ロボロ様。お二人分のお茶とお菓子をお持ちしました」
『ありがとうー！』
rbr「あ、ありがとう…ございます」
おそるおそるお礼を言うロボロさまの顔の向きは、つくえの上のスコーンにくぎづけになっている。
em「ふふ、お茶をお淹れしてから退室しますね」
エーミールさんはそう言うと、いつもみたいなゆうがな手つきで紅茶をティーカップにいれてくれた。ふだんならこのままエーミールさんがおへやに残っていっしょにおしゃべりしながらティータイムにするんだけど…
em「お茶は熱いのでお気を付けて下さいね。お嬢様、お砂糖は入れすぎてはいけませんよ？お菓子もお二人分の量なのですから、食べ過ぎないようになさって下さい」
今日はロボロさまがいるからか、エーミールさんは気をつかって出ていってしまった。
『もう…そんなに言わなくたって、ロボロさまのぶんのお菓子まで食べようなんて思ってないのに！』
クスクス笑いながらエーミールさんが閉めたとびらに向かって叫ぶと、となりからすずの音みたいな笑い声がした。
rbr「んふふ、仲良しさんなんですね」
ロボロさまが笑っている。サラサラのかみのけがゆれていて、とてもかわいい。でも、ぬのでお顔がかくれてるのがざんねんだな。
『ねぇロボロさま、お顔見せてください』
ぺらっとぬのをめくってみると、ロボロさまはビックリしたあとすぐに真っ赤になった。
rbr「あう…その、はずかしいんやけど…」
ポロっとこぼれた、けいごじゃない言葉。しゃおくんとかぞむくんとか、しょっぴがしゃべるのと同じやつだ。
rbr「ご、ごめんなさいまちがえました」
あせってるロボロさまもかわいいけれど、私はもっと友達としてしゃべりたい。
『ううん、アンジェロ家もカヴェリエレ家と同じはくしゃく家でしょう？だから、おたがいけいごは無しにしませんか』
そう言うと、ロボロさまはパアッとももいろの宝石をかがやかせた。
rbr「いいん…ええの！？」
上気したほほがとてもかわいかった。
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しぇけなべいべ(プロフ) - かわいいかわいいかわいい撃ち抜かれた心帰ってこない.... (2020年12月5日 12時) (
レス) id: a746dec877 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - ぺぴさん» ありがとうございます！頑張りますね！！ (2020年11月13日 19時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - 紫苑さん» ありがとうございます(人´∀`)♪あたたかいお言葉がとても嬉しいです！ (2020年11月13日 19時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぴ(プロフ) - めっちゃくちゃ面白いです！！関連ランキングから見つけたんですけど、本当に好きで今めちゃくちゃ見返してます笑更新頑張ってくださいっ！ (2020年11月13日 16時) (レス) id: 8a41c6f408 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 推しの幼い描写が最高です。今後の2人の関係がとても気になる、微笑ましい作品です。これからも応援してます。 (2020年11月13日 5時) (レス) id: 75ef52599e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年11月11日 21時
