２７ 皆で ページ29
rbr「いや、特になにがってわけでもないんやけど…」
顔を赤くしてうつむくロボロに、ゾムとシャオがニヤニヤとして言う。
zm「俺らの仲やん！なんでもええからはよせぇ」
sha「言いたいことあんなら言えや〜、俺らマブダチやろ？」
わざとらしく陽気に肩を組んでくる2人にちょっぴりむくれるロボロ。私の婚約者さんはあいかわらず可愛い。
rbr「いや、もうすぐやなって」
しみじみと言うロボロに、私たち3人は頭の上にクエスチョンマークを浮かべて首をかしげた。ショッピだけは紅茶を飲む手を止めず、なにか言いたげにティーカップの向こうから静かにこちらを見ている。
『なにが？』
ロボロの隣に腰かけて訊く。ロボロは左袖を少し引っ張って口もとに当てると、優しい声でふんわり笑った。
rbr「んふふ、僕らがローザ学園に入るのが、に決まっとるやろ」
「「『！』」」
3人でそろって顔を上げる。もうあと数ヶ月もすれば、私たちは立派な士官生。でも、私とゾム、シャオは騎士養成科でロボロは文官養成科。ローザ学園に通うなら寄宿舎に泊まることになるけど……この2つは棟が離れていて、そう簡単には会えなくなってしまう。
zm「…楽しみやけど、寂しいな」
全校で行うイベントか、たまたま居合わせるか、うまいこと落ち合うかしないと会う機会がないのだ。
sha「ほんま……悲しいわ」
ため息をつくゾムとシャオに、ロボロがきょとんとして言う。
rbr「なんで？最短なら1年の辛抱やろ」
？どういうこと？シャオと顔を見合わせて首をひねっていると、見かねたのかショッピが口をはさんできた。
syp「選抜制度。学年の終わりごとにあるスキルテストっすよ。基準に足りてると判断されれば、年齢関係なく国王陛下直轄の士官養成コースに抜擢してもらえるんすよ。しかも全ての養成科ごちゃ混ぜで」
『そんな制度あったの？』
sha「知らんかったわ…」
驚く私たちに苦笑するロボロとショッピ。頭のきれる2人は知識もすごいみたいだ。
zm「…！ならつまり、頑張ればまた同じとこで過ごせるってことやんな！？ショッピだって！」
ゾムが両手をぱちんと打って叫ぶ。
rbr「せや？だから…」
ロボロが恥ずかしそうにちらっと一瞬下を見てからこう言った。
rbr「皆で頑張ろや。僕、あんさんらと居るときが一番楽しいんや」
なんだかちょっとくすぐったい気持ちになって、皆で目を合わせてクスクス笑う。
『なら約束。絶対皆で…ね』
手を差し出すと、4人の手がそこに重なった。
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しぇけなべいべ(プロフ) - かわいいかわいいかわいい撃ち抜かれた心帰ってこない.... (2020年12月5日 12時) (
レス) id: a746dec877 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - ぺぴさん» ありがとうございます！頑張りますね！！ (2020年11月13日 19時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - 紫苑さん» ありがとうございます(人´∀`)♪あたたかいお言葉がとても嬉しいです！ (2020年11月13日 19時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぴ(プロフ) - めっちゃくちゃ面白いです！！関連ランキングから見つけたんですけど、本当に好きで今めちゃくちゃ見返してます笑更新頑張ってくださいっ！ (2020年11月13日 16時) (レス) id: 8a41c6f408 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 推しの幼い描写が最高です。今後の2人の関係がとても気になる、微笑ましい作品です。これからも応援してます。 (2020年11月13日 5時) (レス) id: 75ef52599e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年11月11日 21時
