１９ 交渉 ページ21
その後も、しばらくゾムとシャオが2人でやりあっているのを見ていた。ショッピはもう飽きたと言って、先に瓶からレモンティーを注いでは1人で飲んでいる。
zm「っしゃ、終わりやシャオロン！！」
sha「はっ！？…うわっ！」
とうとうゾムが高らかに勝利宣言し、シャオロンの剣をたたき落とした。
syp「死角に回り込んだんすかね？」
『ゾムはあれを無自覚にやってるのが怖い』
しれっと見えないところから攻撃してきたりするし、気配を消すのも私たちの中で一番上手。ほんと天才なんだなと思うんだけど、それを下手に否定するわけでも鼻にかけるわけでもなく、私たちのことも普通にほめたりするのがゾムのいいところ。
rbr「今のすごかったなぁ…シャオロンの左手側に回り込んで、ずっと両手で持ってた剣を片手に持ち替えて払っとった」
『そっか。シャオロンは右利き…左側に回れば体捻らないとうまく届かないもんね』
ロボロの解説を受けて納得する。こんな感じで、戦況分析が一番正確ロボロ。頭の回転が速いからだと思ってる。
sha「うーー悔しい！また負けた…」
zm「かーーっ、腹減った！はよ食お！！」
汗を流しながらテラス席にやってくる2人。どんだけ長くやってたんだか。皆で仲良くパンを食べて、もう少しだけ動いたら一旦解散してお昼ごはんを食べる。午後は私の家でエーミールさんと勉強会。いつものサイクルだ。ここ3年くらいはずっとそう。エーミールさんは私たちの先生として、色々な知識を教えてくれる。楽しいからけっこう好きだったりする。
sha「じゃあ明後日、同じ時間な！」
syp「次はうちっすよね。待ってます」
zm「またなー！」
3人に手を振って別れてから、ロボロと顔を見合わせる。
『お父様のとこ行こう』
rbr「お、おん」
たしか、この時間は書斎にいるはずだ。エーミールさんに連れられて扉をノックすると、入っていいぞと返ってきた。
「『失礼します』」
2人でそっと入ると、お父様が驚いたように顔を上げた。
「なんだ、2人揃ってとは珍しいな。てっきりエーミールだと」
えへへと笑って、さっそく持ちかける。
『お父様、明日ロボロと市場に行きたいのですが』
意外にも、お父様はすんなりと了承してくれた。
「ああ、私は構わないぞ。…アンジェロ家の意向次第だが」
ちらとロボロを見れば、大丈夫と言うように頷く。
rbr「私はA様とご一緒であれば自由にせよ、と言われておりますので」
お父様はそうか、と微笑み、口を開いた。
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しぇけなべいべ(プロフ) - かわいいかわいいかわいい撃ち抜かれた心帰ってこない.... (2020年12月5日 12時) (
レス) id: a746dec877 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - ぺぴさん» ありがとうございます！頑張りますね！！ (2020年11月13日 19時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - 紫苑さん» ありがとうございます(人´∀`)♪あたたかいお言葉がとても嬉しいです！ (2020年11月13日 19時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぴ(プロフ) - めっちゃくちゃ面白いです！！関連ランキングから見つけたんですけど、本当に好きで今めちゃくちゃ見返してます笑更新頑張ってくださいっ！ (2020年11月13日 16時) (レス) id: 8a41c6f408 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 推しの幼い描写が最高です。今後の2人の関係がとても気になる、微笑ましい作品です。これからも応援してます。 (2020年11月13日 5時) (レス) id: 75ef52599e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年11月11日 21時
