１５ 遊び ページ17
rbr「はじめ！」
よく通る声をスターターに、私たちは駆け出した。
zm「オラオラオラオラ！！」
ゾムは今日も元気そうでなによりだ。
rbr「さあ始まりました、第134回チャンバラごっこ、実況は私ロボロが務めさせていただきます。さてさてゾム選手、初めは一直線にシャオロン選手へと向かって飛び出したーっ！！」
高らかにかつ滑舌よく実況するロボロ。これ聞いてるだけでも楽しいんだよね。
sha「うっわなんでお前真っ先に俺んとこ来んねん！」
シャオが文句を言いながらゾムとやりあっている。私も交ざりに行こうかな。そう思ってよそ見をしていると、後ろから斬りかかられる気配を感じた。
『おわっ！？』
反射で右に体をひねると、悔しそうな顔をしたショッピが私の横に剣を振り下ろしたところだった。
『あーもう、危ないなぁ』
syp「くっそ捉えたと思ったんに…」
気配を感じ取ることにかけては自信あるからね。そう言って、そのままの流れで軽くショッピと交戦する。
syp「くぅ…なんでAさん女の子やのに俺と張り合えるんかなぁ…」
『亀の甲より年の功』
syp「一歳しか変わらんしなんか違う」
無駄口を叩きながら剣を交える。カバーのせいでポコンパキンみたいな腑抜けな音しか出ないけど。そんな様子を見ては、ロボロが楽しげに笑っている。
rbr「こちらではショッピ選手がA選手に楯突くも、見事にいなされている！そしてA選手、果たしてあのことわざの正しい意味を理解しているのでしょうか？」
『え、ロボロ私のこと貶してない？』
広場に笑いが溢れる。これが私たちのいつもの「遊び」。罵り合っては笑い合う、3年以上前から続く習慣。
zm「A！俺らとも遊ぼうや！！」
『え』
ゾムがなぜかシャオを引っ張ってこちらに寄ってくる。そっちの勝負はどうなったのさ。
syp「あ、やったあ。ゾムさん、加勢してくださいよ。この人、年下の俺とやって優越感に浸っとる」
『言い掛かりすぎる』
いい性格してるなぁほんと。
sha「よっしゃ！じゃあまずA潰そ！」
zm「ええな！それ」
『良くない良くない、騙されんな』
ショッピだけで手一杯なんだよ、こっちは。プラスして同い年2人なんて手に負えないってば。
zm「へいへいへーい！構ってぇやA〜」
『んんん〜〜、一対一なら考えたけど』
話しながら、3方向からの剣をかわす。防戦一方だよ、こんなの。
『三対一はないでしょ…』
アホっぽいカバーの音に、また笑い声が混ざった。
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しぇけなべいべ(プロフ) - かわいいかわいいかわいい撃ち抜かれた心帰ってこない.... (2020年12月5日 12時) (
レス) id: a746dec877 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - ぺぴさん» ありがとうございます！頑張りますね！！ (2020年11月13日 19時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - 紫苑さん» ありがとうございます(人´∀`)♪あたたかいお言葉がとても嬉しいです！ (2020年11月13日 19時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぴ(プロフ) - めっちゃくちゃ面白いです！！関連ランキングから見つけたんですけど、本当に好きで今めちゃくちゃ見返してます笑更新頑張ってくださいっ！ (2020年11月13日 16時) (レス) id: 8a41c6f408 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 推しの幼い描写が最高です。今後の2人の関係がとても気になる、微笑ましい作品です。これからも応援してます。 (2020年11月13日 5時) (レス) id: 75ef52599e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年11月11日 21時
