私の人生はまだまだ捨てたもんじゃない４［ワートリ］

第155話 ページ30

歌「こいつも耳がレーダーっぽいですね。目よりは鈍いみたいですが」

風「菊地原」

風「装甲が厚いのはどのあたりだ？」

菊「特に厚いのは両腕。あとは頭蓋と背中」

菊「これ削り切るのしんどいですよ」

風「薄い所から解体していけばいい」

風「まず耳、足」

風「それから腹だ」


エ「おいおい....もうラービットとまともに戦えるヤツが出てきたぞ」

ヴィ「いやはやこれは....玄界の進歩も目覚ましい....ということですかな」

エ「大したことねえよ。ラービットはまだプレーン体だろが」

ラ「いやいや。分散の手にも掛からなかったしなかなかに手強いぞ」

ヒュ「我々も出撃致しますか？ハイレイン隊長」

ハ「いや、お前たちが出るのはミデンの戦力の底を見てからだ」

ハ「慌てることはない。卵はまだたくさんある」

ハ「ミデンは、まだその戦力の全てを見せていない」

ハ「前回ラッドを撒いた時は、数百の兵が動いていた」

ハ「その規模からして、この隊以外にも腕の立つ使い手が、数多く存在すると推測できる」

エ「ミデンの猿相手にビビリすぎなんじゃねーの？」

エ「隊長さんよ」

ヒュ「口を慎めエネドラ。上官に対して無礼だぞ」

エ「あ？てめーこそ誰に口利いてんだ？」

エ「雑魚が」

ヴィ「ほっほ。いやはや」

ヴィ「お二人にケンカされては船がもちませんな」

エ「........チッ....イライラするぜ!!」

ｶﾞｯ

エ「このクソ狭めー船はもううんざりだ！」

エ「なあ、オレを出せよハイレイン！」

エ「ミデンの兵なんざオレ一人で皆殺しにしてやる！」

ｺｷｯ

ラ「皆殺しはともかく、確かにそろそろ体を動かしたいものだな。兄....いや、隊長」

ハ「もう少し我慢しろ」

ハ「すぐにお前たちの出番は来る」

ハ「ミラ」

ミ「はい」

ミ「次の段階へ進みます」


レ「数が多すぎるな」

レ「ここは退いたほうがいい」

修「でも、ここで通したら千佳たちが....！」

レ「Ｂ級隊員は全員合流せよとの指示が出ている」

レ「一箇所ずつの各個撃破に切り替えたようだ」

レ「たしかにＢ級単隊では新型に捕まる危険性が高い」

修「一箇所ずつ....！？じゃあその間ほかの場所は....千佳たちはどうなるんだ！？」

レ「トリオン兵の排除は、避難の進んでいない地区を優先するとのことだ」

レ「避難がスムーズな千佳たちは後に回されると思われる」

修「そんな....(ぼくのやったことが裏目に出たのか....？)」

ﾄﾞﾝｯ

修「....！？」

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

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