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78松(少し変更しました) ページ27

危ない。
つい頬が緩みそうになった。

それを隠す為に素っ気なく返事をすれば、じゃあ行きましょうかと笑顔で返された。



「もういいの?」

「伝えたい事は伝えましたから」

 

Aの顔は満足気だ。
短時間で済ませてしまったような気がするけど、本人がいいなら良しとしよう。外暑いし雨降ってるし。



「手桶と柄杓、片付けて来る」

「いいんですか?」

「こんな事しかクズは役に立ちませんし、少しでも親御さんの株上げられると思うし」

「本人達を目の前に株上げるとか言うあたり流石ですね」

 

じゃあお願いしますね、とAに見送られて手桶と柄杓を元あった場所に戻しに向かう。小雨とはいえ、連日の雨の影響で地面はぬかるんで大きい水溜まりも出来ていた。

わざわざ避けて通るのも面倒だから飛び越えようとしたら、ギリギリ飛距離が足りなくて飛沫が飛んで足が少し濡れた。

と、後ろからワッと言う男の声が聞こえた。

驚いて振り向くと中年ぐらいの男が立っていて、困り顔で自分のズボンを見下ろしていた。そのズボンの裾は泥水で汚れている。

冷や汗がドッと出た。



「すす、すみません…!」

「あはは、これぐらい洗えば落ちるから大丈夫だよ。気にしないで」

「……本当すんません…」



おっさんは特に気にしていない様に優しい笑みを浮かべている。良かった面倒臭いタイプの人間じゃなくて。

おっさんは傘を片手に菊の花束を持っている。
この人も墓参りか。



「御盆前なのに若い人がいるなんて珍しいね」

「……いや、…えっと…」

「此処らへんの人なのかい?」

「………いえ……俺は…その……」



この田舎特有のぐいぐい来る感じは爺さん婆さん達で少しは慣れたけど、やっぱりどうも苦手だ。その気を察したのか、おっさんは少し聞きすぎたねと困った様に頬を掻いた。

……そういえばこの人、言葉が訛ってない。
てことはこの辺の人じゃないのか?

改めておっさんの風体を見ると、田舎暮らしには似つかわしくない半袖のワイシャツにスラックスを着ている。



「ん?どうかしたかい?」

「あ、えっと、その、………なんでもないです…」

「…、ところで君は、あの子と友達だったりするのかな?」

「え?あの子?」

「あれ?ここらじゃあ有名な子だし、年も近そうだからてっきり知ってるのかと思ってたけど…、ほら、髪が白くて紫の目の女の子――」

「一松さん!」

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(プロフ) - 月花さん» 返信が遅れてしまいすみません。1でもコメントしたのですが、Azpainter2というPCソフトを使っています (2020年2月3日 20時) (レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 絵上手いですね。どうやってらんですか? (2020年2月3日 19時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 森田菜々子さん» ご要望にお応え出来ず申し訳ございません…。今後ともよろしくお願いいたします。 (2018年9月4日 20時) (レス) id: d823623ddd (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - すいません;最新頑張って下さいね。 (2018年9月4日 20時) (レス) id: e772f145ae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 森田菜々子さん» えっと、それは短編小説のリクエストでしょうか?それですと申し訳ないのですが、小説のリクエストは受け付けておりませんので…。 (2018年9月4日 18時) (レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年1月14日 17時

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