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77松 ページ26

Aの母親の話を聞いて、その母親の命日が明日だなんて、とんでもない偶然だという驚きもあったけど、それより気になる事があった。

気になる事というより、気に障る事。

トド松は相手が興味を持たないだろうという理由で必要以上の事を言わなかったけど、Aも同じなのだろうか。

俺が、Aの事に関して無関心だろうって、そう思われてたのか?

…だとしたら少しムカつく。

だけどAの言い分も分からなくもないから、言い返す代わりに適当な理由付けをしてやった。

 

「墓参り行くなら、俺も行きたいんだけど」




―――…

 
 

「一松さん、暑くないですか?」

「大丈夫、雨だからそこそこ涼しいし」



傘を差して歩く道はいつもより大分涼しい。
とはいえやっぱり外は暑いしジメジメしてる訳で、菊の花束と線香を持っている手から汗が滲み出ていた。



「雨降ってるのにわざわざ挨拶なんて、仏壇でも良かったのに…」

「ちゃんと挨拶しとかないと祟られるかもしれないじゃん。只でさえ俺、穀潰しだし」

「そんな事ないと思いますけどね。母も祖父母も気さくな方でしたし」



Aの家で世話になっているのだからちゃんと挨拶していきたい、これが理由付けの内容だ。Aもこの理由を聞いて納得してくれて、アルバムを見せた時に伝えなかった事を少し反省してくれた。
といっても本当は、Aに言うべき事を言わなかった事に対して反省してほしかっただけの口実だったんだけど、これは口に出さないでおく。

Aん家の墓は山の中にあった。
近くにはお寺があって、周りには他の家の墓もチラホラある小規模な寺院墓地。

ある程度周りを掃除してから花を手向けて、線香に火を付け、それを線香置きに入れて手を合わせる。

十秒ほど沈黙が続いた。

 

「一松さん、なんて挨拶したんですか?」

「えっと、Aの家で大変お世話になっていますって事と、猫が好きって事と、趣味は名所の滝を見に行く健全なアウトドア人間って事と、株をやって稼いでいるって事を」

「一松さん」

「すみません盛りました。Aはなんか話したの?」

「とりあえず近況報告しておきました。今は異世界から来た一松さんと一緒に生活してますって事と、猫が好きって事と、ニートって事と、たまにテンションが暴走するインドア派って事を」

「どっちにしろ俺が盛ってたのバレてるっていうね」

「あとは最後に、今は毎日が楽しいですって」

「……そ」

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(プロフ) - 月花さん» 返信が遅れてしまいすみません。1でもコメントしたのですが、Azpainter2というPCソフトを使っています (2020年2月3日 20時) (レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 絵上手いですね。どうやってらんですか? (2020年2月3日 19時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 森田菜々子さん» ご要望にお応え出来ず申し訳ございません…。今後ともよろしくお願いいたします。 (2018年9月4日 20時) (レス) id: d823623ddd (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - すいません;最新頑張って下さいね。 (2018年9月4日 20時) (レス) id: e772f145ae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 森田菜々子さん» えっと、それは短編小説のリクエストでしょうか?それですと申し訳ないのですが、小説のリクエストは受け付けておりませんので…。 (2018年9月4日 18時) (レス) id: b81e412f98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年1月14日 17時

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