き み が す き 【nqrse】

じゅうろく ページ16

.


いい感じに酔いが回って来たなぁ〜って頃
隣の個室から聞き慣れた声が聞こえてきた気がした。

個室だし騒いでも大丈夫だと思ってるんだろうけど声大きすぎるよ…。

てかこの声誰だよ。なんか聞いたことある…


？｢……センラさ………お店……控えましょ……｣


え、いまなんて、？


『ねぇみる。隣から聞いたことある声しない？
あとセンラって聞こえた気がしたんだけど？』


み｢思った。センラさんとめいちゃんぽい声する。｣


『だよね、、。』


多分XYZで打ち上げだろうしluz,センラ,nqrseには
見られたら気づかれるよなぁ。

そろそろお店出ようか、そうだね、なんてみると
言い合って帰る準備を始めた。


『みる〜。ちょっとお手洗い行ってくるね。』


行ってらっしゃい、って返事を聞いてメイクポーチだけ持ってお手洗いに。

ここでお手洗い行かずに帰ってれば会わないで済んだのにね？


『あっ…! ……あらき、さん。』


なんで名前呼んじゃったんだろう。
あらきさんだったら顔バレしてないだろうし
名前呼ばなければ気づかれなかったのに。

あぁほら。またこの顔。
前に救護室でなるせちゃんとあった時もこんな顔だったなぁ。なんて思ってたら後ろからあらきさんを呼ぶ声がした。

大好きな声。

振り向いちゃだめ。

あらきさんに何か言われる前に、後ろからあらきさんを呼ぶ声の主に気づかれる前に私はトイレに逃げた。




…どうしよう。




メイク直ししたのはいいんだけどここから出られないぁ。なんて。

自分の個室行くまでの間に歌い手いるか確認しなきゃだけどもしluz,センラ,nqrse,あらきがいたら確認以前にバレるし。

メイクポーチしか持ってきてないからみるに確認してもらうことも出来ないし。


詰んだ。



でもまぁ何回も遭遇するなんてことそうそうないよね。

…とか軽率に考えた自分が馬鹿みたい。

トイレ出たら近くにそらるさんとなるせちゃんがいました。あ、まって、そらなる尊い←

いやいや違う。今はそれどころじゃない。

幸いなのかは分からないけどなるせちゃんは背中をこちらに見せていてわたしのことには気づいてなさそう。よかった。


そう思いながらそそくさと立ち去る。




.

じゅうなな→←じゅうご

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す