お隣さんはそらるさん【そらる】

お隣さん29 ページ30

「…そらるさんってそんないじわるな人でしたっけ…」
私はおずおずと聞く。
ていうか敬語だし。
私の知ってるそらるさんはもっと眠そうな人…だったと思う。

「いじわるではないよ？
というかそろそろ学校じゃない？」
そらるさんははぐらかしてそう言う。

「っそう！学校！行ってきます…！」
時計を見ると、余裕があったはずの時間は
今やギリギリになっていたのだ。

私は急いで走り出し、
そらるさんには振り返らずに挨拶をする。
…でも、悪いのはそらるさんだから…


授業が終わって…飲み会が終わって…
今は丁度日付を回ったところ…だと思う。
お察しの通り、ふらふらで帰ってきた有様で。
飲みたくないと言っても
無理矢理飲ますというブラックサークル。

「…ただいまぁ…」

「お帰り…って酒臭いよ！？」

……私が自分の家だと思って入った場所は
どうやらそらるさんの家だったようです。

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