彼氏のママみがヤバすぎて赤ちゃん返りした【夏油傑】

忘れていることが必ずしも大したことじゃないとは限らない ページ4

補助監督さんに来てもらい、傑とは泣く泣くお別れをした……

いやどっちかっていうと傑が離してくれなかった



そういや私のところに来る補助監督さん男の人見たことないな…と思ったので聞いてみたらなんか濁された











｢それでは帳を開きますので、どうかお気をつけて｣

『ん〜ん〜(はいはーい)』






傑にもらった苺の入ったおしゃぶりを咥えながら路地裏を歩き回る



今回の相手は2級呪霊三体…まぁ余裕だね、早く終わらせて傑によしよししてもらお〜

…そういやなんか忘れてるような……まぁ忘れてるってことは大したことないでしょ



すると背後から呪力を感じて振り向くと…2級呪霊のお出ましだ

咥えていたおしゃぶりを口から外す






『…さて、お掃除と行きますか』










イレギュラーなく任務は終わり、帳は上がって補助監督さんがまた迎えに来てくれた

空がオレンジ色になり始めた頃には、高専についた





自室に戻ってお風呂を済ませ、私はベッドの上でジャンプ片手にだらだらとしていた

……あれ、やっぱりなんか忘れてるような…なにかすごく大きなこと…






『なんだったっけ…』






そう呟いた瞬間、バンッ！！！！とノックをされることなく扉が勢いよく開かれた

心臓が止まりかけたかと思ったが今度は息の根が止まりかけた




思い出した…なぜこんな大変なことを忘れていたのだろう…

表情がよく見えない傑の姿を見て、全て思い出した







'' 任務が終わったら、私の部屋に来てね ''






……私のバカあぁぁぁぁぁ！！！！！



扉を閉め何気に片手で鍵を閉めた傑は、ズカズカとこちらに向かってきて

私はベッドの上で後ずさる







『す、すぐる…ちちがうんだよほんとに…！！』


傑｢何が？｣


『ちょっと休憩してから行こうと思ってて…！ほんとだよ！決して忘れてたとかじゃ…！』


傑｢帰ってきてからお風呂まで済ませてジャンプ片手にゴロゴロし始めて約一時間…
そんなに骨の折れる相手だったのかな？｣


『えっ…なんで知って……』


傑｢……はぁ、自分から来れば反省の意図を汲んで少しは優しくしてあげようと思ったけど…
その必要はないみたいだね｣







後ずさり続けていると背中が壁につき、横に逃げようとするとドンッ！！と手で塞がれた


ワンチャン壁にヒビ入ったんじゃね、そんな悠長なことを考えていると顎を乱暴に捕まれ

ビックリするぐらいの低い声で呟かれた






傑｢あまり調子に乗るなよ｣

仲直りは大得意→←やっぱり後輩はかわいい

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