53 colors ページ3
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「………Aちゃん？」
「…………え、」
驚いて振り返る。
フワッとなびく相変わらずの綺麗な髪の毛は、バリバリ苦手だった梓ちゃんだ。
「…少し、話さない？」
だんだん校門周辺では人が賑やかになって、校庭で部活の準備してる子もいるし、躊躇う間もなく小さく頷いた。
近くにあったミスドに入る。
アレだけ気まずくなった彼女と二人きりで話すのはさすがに緊張して、「もうすぐクラス替えだねー」なんて適当に話しながら、内心何を言われるのかソワソワしている。
頼んだココアを啜ってから、梓ちゃんが私のを方をちらっと向いた。
「……私ね、倉持くんのこと本気で好きになった」
「…え」
「だから、あの時のことは本当に後悔してる。Aちゃんも、ごめん」
「……うん」
「…あんな酷いことしたあとなのに、倉持くんの対応、前とちっとも変わらないの」
無言になる。
倉持は優しい人だ。
誰にだって、わかる。
「……わかるよ、…私だって、倉持の優しいとこが好きだ」
「Aちゃんは、付き合ってるから、一応、ライバル宣言みたいな…」
そう笑う彼女に、不思議と前みたいな嫌気さは感じなくて、心がほわっと軽くなる。
…でも、……でもね？
…わかるんだよ。倉持のこと見てれば見てるほど。
私が彼を怒らせちゃったのだって、音羽のためだ。倉持は、一途に、音羽のことを好きでいた。
「………私たち、離ればなれになっちゃうの」
「…は？」
「4人でね、幸せになれる道はないんだって」
「………あほらし」
ボソリとつぶやく私に、梓ちゃんはまえと違って背中を押してくれた。
「幸せになれる道なんて、自分で見つけるの！
4人でいて、御幸くんだって、倉持くんだって、音羽だって、…Aちゃんだって」少し俯く梓ちゃん。喉が痛い。言葉が出てこない。
「みんながみんな大切なら、うまくいくから！！」
潤んだ瞳で力説してくれる彼女は、やっぱりいい人で、一瞬で好きになってしまった。
妙に説得力がある。言葉がつっかかる。
「…………うん、……っありが、と…」
私に勇気を与えてくれて、道を導いてくれて、…ありがとう。
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ゆの(プロフ) - 真奈さん» 明けましておめでとうございます！ですよね、、わかります。はい！お互い頑張りましょう（笑） (2018年1月6日 12時) (
レス) id: a184abe65c (このIDを非表示/違反報告)
真奈 - 明けましておめでとうございます(´∀`)私も受験生ですが全然勉強がはかどりません!!(遊んでるせいで…)お互い大変だと思いますが一緒に頑張りましょう!! (2018年1月5日 11時) (レス) id: 1ee33958a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆの | 作成日時：2017年4月15日 18時
