6:かわってるおうじ ページ41
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放課後。
私が屋上に行くと、まふくんはやっぱり私より早くそこにいて、私が来た途端目を輝かせた。
｢A〜！ 充電させて〜！｣
苦しいくらいにくっつくから、
身動きが取れない。
｢Aー、きょうさ、隣の女の子の方にね、消しゴム落ちて大変だった ｣
｢はは、そうなんだ。｣
甘い。甘い。まふくんとのハグ。
まふくんは黙って、私の首筋に顔をうずめた。
……かと思えば、
首筋に唇をあて、次の瞬間
私の首に優しく噛み付いた。
最初は何をされているのかいまいち分からなかったけれど、鏡で自分の首筋を確認した日からはもう
その噛み跡はまふくんによって付けられたものだとわかった。
まふくんによると、
私の存在を確かめてるんだそうだ。
……よくわからない。
｢Aちゃんはほんとに、ここに居るよね？｣
｢居るってば。｣
｢ほかのところ行かない？｣
｢うん。｣
｢約束して。｣
まふくんは、がりっと
思いっきり私の首を噛んだ。
いつもとは違う痛さに、私は思わず私の腕を掴むまふくんの手を払う。
｢いて、｣
｢あ……まふくんごめん。｣
まふくんの手の甲を引っ掻いてしまったみたいだ。
でも、まふくんは｢僕もごめんね｣と私の首筋をなぞる。
｢へへっ、｣
｢ん？｣
｢僕に付いた痕も、Aちゃんに付いた痕も簡単には消えないね。｣
｢……そうだね。｣
まふくん、ほんとに変わってるなぁ。
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山下(プロフ) - ゆんたさんの作品が大好きで一文字でも多くゆんたさんの書く文章が読みたいです。もし宜しいのであれば続編を読みたいです。 (3月31日 3時) (
レス) id: 12bd432e17 (このIDを非表示/違反報告)
めぞぴあの(プロフ) - 続編、読みたいです… (8月30日 19時) (レス) id: 269b094ab0 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 続編読みたいです！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2023年3月25日 9時) (レス) id: 0407d7412e (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - コメント失礼致します。この作品、好みドンピシャです…！ここまで刺さる作品今まで読んだことがなかったので読んでいてとても楽しかったです！ (2022年12月31日 17時) (レス) id: cb0bd95209 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃん(プロフ) - コメント失礼します。最高の作品でした。今はパスワードがあって見られませんが、いつか全体公開にしてくださる日を待ってます！！！いつか続編見たいです！ (2022年10月31日 23時) (レス) id: 3a7614e975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんた
| 作成日時：2018年6月19日 19時
