第42話 ページ42
少し警戒するタルト。
｢タルトも大きくなったねー僕と同い年なのに全然違うやぁ｣
｢何しにきたんだ？｣
｢ふふっそんな警戒しないでよタルト｣
静かになった草原で紫苑は話始める。
｢ほら君達さ？仲間は多い方が良いんでしょ？だから僕も仲間に入れてもらおうかなーって｣
｢…｣
｢僕は君達の倍、知識があるし仲間に入れて損はないと思うけどねーどうする？｣
｢紹介しますよぅ…兎姫紫苑ですぅ｣
またまた暖かい拍手が紫苑を歓迎した。
｢わぁぁぁぁ！コロンちゃん買い物のついでに仲間まで作っちゃったの！？すごいね！！！｣
｢いやぁコロンとタルトとは知り合いでしたからー｣
｢うぅっ…紫苑はあたしの…兄みたいなものですよぅ…｣
｢コロンちゃんのお兄ちゃん！！？？？｣
シロマは驚いて椅子から転げ落ちる。
｢し、シロマちゃん落ち着いてくださぁい！！正式ではないですよぅ…？｣
｢俺らが逃げた時に力尽きたところを拾ってくれたのが紫苑なんだよ｣
｢そーそー僕が助けてあげたんだよー？この二人を｣
｢Excellent！！！救世主ね！！｣
メリアは机を叩き言った。
｢僕は樹界の先輩ってわけ！｣
｢Wonderful！！！｣
｢メリアは落ち着こうなー｣
トロルはメリアをそっと椅子に座らせた。
｢Oh,Sorry.でも救世主なんてかっこいいじゃない！？それに先輩なんて！｣
｢ふふん、でしょ〜？僕のおかげだよね〜｣
ドヤ顔で紫苑はそう言った。
｢ふん。少しは謙虚とゆう言葉を見習えばどうですかぁ？そこの猫かぶりうさぎさぁん｣
｢はぁぁ？お前こそ猫かぶり狐じゃないのか？？この生意気女狐め｣
二人の喧嘩はほおっておくとすぐ勃発するようだ。
｢あーもうわかったからお前らもう寝ろ｣
タルトはコロンのえりを掴んで持ち上げる
｢ちょ！！離してくださぁい！セクハラですよぅ！！！！｣
｢びーびーうるさいなぁ〜女狐はぁ｣
そこでまた煽るよう紫苑がちょっかいをかける。
｢むきぃぃぃぃっ！タルトぉぉぉ！離しなさぁぁぁい！あいつだけは許しませぇん！！！｣
｢紫苑もちょっと黙ってろよなー！コロンより歳上なんだからよ｣
｢ふん。歳上に、しかも命の恩人にそんな態度をとるからさ｣
｢はぁーやれやれ…胃痛が…｣
タルトはこれからひどい胃痛と戦わなければならないのだろう。
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作者名：黒月狐 | 作成日時：2015年4月25日 1時
