第34話 ページ34
｢何だあの双子…馬鹿か…？｣
｢まぁまぁトロル〜あの二人はまだ若いし〜色々やりたいんだと思うよ〜？｣
ハーレルはニコニコしながらトロルに返事を返した。
｢ふぅん…人間はつくづくわからない生き物だな…｣
トロルが呟いた瞬間誰かが入ってきた。
｢あれ…？｣
｢キャロ？どうしたの？｣
｢あら、お兄ちゃん…リリスがね、ジンさんを治す薬の草を取りに行くって言ったきり戻ってこないのよ。｣
｢使い魔か…ラミアが世話になってる…あの…ちっこいやつな｣
｢トロル！！ダメだよ！その人がいないところでその人の変なお話しちゃ！｣
信じられるか？？こいつ魔王なんだぜ…？
｢お前ほんとに魔王かよ…｣
｢心配なのよね…天使の使い魔って魔界の餌になるって聞いてたし…｣
｢あー何回か見たことあるなそう言えば…あんなちっこいやつが何匹も食われてんの｣
｢や、やめてよトロルっ！僕ほんとに見るの嫌だったんだから！｣
首を振りながら涙目になるハーレル
｢でも仕方ねぇだろ…食わなきゃ飢えで死ぬぞ…？｣
｢でもぉ…｣
｢食物連鎖だ食物連鎖、人界で豚とか牛を食べんのと同じだな、ま…俺は血だから関係ないが｣
｢うー…心配になってきた…僕もみるくせんべい食べたいし人界だった方探しに行こうかなぁ｣
おい、みるくせんべいついでかよ。
｢あーそうだな…じゃ、俺は魔界の様子見てくるな…はぁ、どうせ今日も飯はトマトジュースだしな…｣
｢トマトジュースwww｣
ぷっと吹き出したハーレル。
｢ハーレル殺す…！何年俺が血を飲んでないか…っ｣
｢ひぃぃぃぃぃっ！僕人界行ってくるよぉぉぉぉ！｣
くそ。バカ野郎め。もう40年は飲んでないぞこら。みるくせんべい野郎。
｢…みるくせんべい…うまいのかな…｣
また今度食べに行くか。
さて、魔界だな。
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作者名：黒月狐 | 作成日時：2015年4月25日 1時
