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第11話 ページ11
あれから何時間たっただろう。
｢っぅ…いってぇ…｣
ガサガサと音を立てて狐の耳が現れ出る。
｢ぷはぁー！一体何事でしょうねぇ…？森の木も倒れまくりですよぅ…｣
また音を立てて狐の耳が現れでた。
｢何事…｣
ティアラを拾いながらクロマは静かに言った。
｢ここにいてもなんですしぃ…外に出てみますかねぇ？｣
｢ほぉ…珍しく正論じゃねぇか｣
｢コロンに肯定。｣
｢失礼ですねぇ！あたしだってやるときゃーやりますよぅ！｣
倒れる木々をかき分け外に出ると。
｢は？｣
｢えぇー…｣
｢…｣
外は雷のなった地面がひび割れた土地。
｢お、おい、森ってよ森から出ても森だったよな？｣
冷や汗をかきながらタルトは言った。
｢タルトーテンパりすぎて言ってる意味がわかりませぇん、まぁ、少なからず、樹界では無いですねぇ。｣
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作者名：黒月狐 | 作成日時：2015年4月25日 1時
