夢を諦めた少女＿ (ページ21)

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20話ページ21

AVSCの試合が始まった

うわ、あの人1on1強いな

確か名前は雪宮剣優

どっかで見たことあるな…あ、友達が推してるモデルだ
会う度に「ユッキーかっこいい」って言ってくるから覚えた

『…！』

今の玲王のゴールすごい

玲王の器用さを活かしたコピー能力

でも、所詮はコピー

完璧に再現なんて不可能

でも、玲王ならこれからもっと進化していける

試合は5‐3でAチームの勝ち

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第五試合が終盤を迎えた

結果は5‐4でまたもやAチームの勝ち

てか、あの二人今にも喧嘩しそうな雰囲気…

時光「試合終わったんだよ？！」

うわ、始まった！

『ちょっと！』

こいつら、なんでこんなに仲悪いの？！

士道「頭かち割リンリン」

触覚がそう言った瞬間、電気が走った

ボディスーツに仕込まれている対暴動用の電気ショック

これを使わせるのは逆にすごいと思う

絵心「Aちゃん、糸師凛の手当てよろしく」

そう言い絵心さんは画面から消えた

『ほら、行くよ』

凛「うるせぇ、手当てなんか必要ねぇよ」

『黙って着いてきてクソ下まつげ』

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医務室に下まつげを連れて行き無理矢理椅子に座らせた

凛「おい、乱暴にすんな」

『私の仕事増やしておいてよくそんな事言えるな』

私は手先が器用じゃないので手当ても多少乱暴になる

凛「っ、いってぇ…」

『消毒液だから、当たり前でしょ』

そう言うと下まつげは大人しくなった

それにしてもこいつ何時もしかめっ面なんだよな

ちょっとは笑えよ

そう思い、指で下まつげの口角を上げた

凛「あ”？」

『え、こわ』

下まつげは今まで以上に不機嫌オーラを出しその上怖い顔をしていた

そして、椅子から立ち徐々に私に近寄ってきた

『え、ちょっと…なんで近寄ってくるの…』

とうとう壁まで追い詰められた

下まつげの手が私の顔に伸びる

そして、私の口角を軽く持ち上げた

『…』

やり返しされた

『ちょ、ちょっと…』

凛「ﾌｯ」

あれ、今こいつ…

『笑った？』

凛「あ？」

『今、笑ったよね？』

そう言うと下まつげはいつものように怖い顔に戻った

凛「笑ってねぇよ」

『絶対笑った』
『もう1回やって！あんたが笑うの珍しい』

凛「やるんわけねぇだろ」
「てか、お前こそ笑わねぇだろ」

そう言われた

だって_

『楽しくないから…』

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