48.衝撃発言 ページ48
『〜♪』
「ご機嫌やね、事務員さん」
『ｯうおっ、影片くんかビックリしたぁ』
俺が鼻歌歌いながら庭の手入れをしていれば、後ろにいたらしい影片くんから声が掛かって体が震えた。
なんかみんな俺の背後好きじゃね？え、忍者になるの？ここって忍者養成校？？
『影片くんは何しに来たんだ〜？』
「日向ぼっこやで〜」
『んん゛っ、そっか〜』
にぱっと笑った影片くんが可愛くて、少しだけ下を向く。
春川くんも可愛いけど影片くんも可愛かったわ･･･。
今度、転校生に頼んでSwitchぅvalkyrieの合同練習会的なの開催してもらおうかな。
「事務員さんはガーデンテラスの手入れなん？」
『ん、正解。
今日暑いから日向ぼっこもぼちぼちに、な？』
「大丈夫やで〜」
もうちょっとで、と先を言いかけた言葉を遮って斎宮くんの言葉が被さった。
「･･･影片、行くのだよ」
『あれ、斎宮くんが外出てるの珍し』
「用務員に用はないのだよっ」
『あれ、俺嫌われてる？？』
まぁ斎宮くんは誰にも(マドマーゼル以外か)厳しいけど。
少しばかり傷心してトホホとしていれば、お師さんに駆け寄って行った影片くんがパッとこっちを振り向いて。
「そんな事あらへんよ！お師さん、事務員さんが来るの待ちかねてるんよ！」
『･･･おっと衝撃発言』
「なっ、何を言っているのだよ影片！」
「お師さんが素直やないんやで。俺も、事務員さんが来るの待ってるんよ！」
「影片！」
･･･斎宮くんが、あの斎宮くんが俺にデレただって？
もう1回言おう、あの斎宮くんが？？
半ば信じられないが、影片くんが嘘ついてるようにも見えなくて。嬉しくて口角が上がったのが分かった。
『じゃあいつか、な？』
「や、約束やでっ！」
『おうよ、男に二言はねぇよ！』
影片くんに返事をして、横目で斎宮くんに視線を移せば、少しだけ柔らかい表情をしていて。
っえ、本当に影片くんの言ったこと合ってるのか･･･？それはまぁ、嬉しいけど！！
「やぁね、事務員さん！」
「ふんっ、早く行くのだよ」
おうじゃあな、と見送った斎宮くんの耳が赤かったのは見なかったフリをしてやろう。
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零音(プロフ) - 不眠猫さん» 申し訳ありませんでした。訂正いたしましたのでご確認お願いします。ご指摘ありがとうございました。 (2018年3月11日 15時) (
レス) id: 86bc35ccfa (このIDを非表示/違反報告)
不眠猫(プロフ) - に〜ちゃんの苗字は[仁兎]です (2018年3月9日 23時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆたん | 作成日時：2018年3月2日 22時
