44.俺からの ページ44
「どうじゃったよ都築くん」
『えー、そうだなぁ･･･怒んなよ』
一言、大神くんを一瞥してそう呟いた。
大神くんの怒り方って怒鳴り散らす感じだからただただビックリするんだよな。
怖いとか怖くないとかは置いといて。
『朔間くんは流石だけど、少しスイッチ入るの遅くなかったか？気のせいかもだけど』
「衰えたのぉ」
『いやいやいや、アンタ今何歳だよ』
うむむ、と唸ってる朔間くんはさておき。次の羽風くんに視線を向ける。
『･･･えっと、羽風くんは話の前に本気出そうか？』
「えー、俺本気」
『出してねぇだろうが』
「むー、だって転校生ちゃんじゃないし」
『いなくても本気でやってくれ。じゃなきゃ、良いもんも伸ばせねぇだろうが』
はぁと大きくため息を付いてしまうのは仕方ないと思う。
羽風くん良いもん持ってるのに本当、もったいないぞ。伊達に二枚看板背負ってないって言えるほどなのにな。
『乙狩くんはそうだな･･･。
他の奴らに比べたらファンサ少ないから増やしてもいいんじゃないか？』
「うむ、そうなのか」
『だってUNDEADは別にファンサ控えめとかじゃないんだろ？』
「そうだな、善処する」
偉い、本当に乙狩くん偉い！俺なんかのアドバイスを真摯に受け止めてくれる！！
最後に、反応の問題児である大神くんの方へ体ごと顔も向ける。
『そんでもって大神くんな。
ときたま一人で走ってるところがあるぞ』
「･･･おう」
『･･･一概に走ることが悪いとは言わないけど、曲を潰すような走り方はさすがによく思わねぇからな』
あれ大神くんが大人しい、ってことは･･･？
もしかして俺が思ってる以上にレッスンには人一倍頑張る奴だったのか！？
驚きと感動で叫びそうになるのを、全力で自分の中に抑え込む。
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零音(プロフ) - 不眠猫さん» 申し訳ありませんでした。訂正いたしましたのでご確認お願いします。ご指摘ありがとうございました。 (2018年3月11日 15時) (
レス) id: 86bc35ccfa (このIDを非表示/違反報告)
不眠猫(プロフ) - に〜ちゃんの苗字は[仁兎]です (2018年3月9日 23時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆたん | 作成日時：2018年3月2日 22時
