38.蒸し返されるのが、 ページ38
『で、瀬名くんあの･･･なんで』
「うるっさい」
『えぇ〜･･･俺が悪いの？？』
セナハウスへと
あれ、これ完全に俺が悪役じゃね？？あれ、俺がいけない感じ？？
「セッちゃんも強引だねぇ」
『凛月くんそれな』
「いつまでもウジウジするの俺のキャラじゃないし」
「それもそうだけど、泉ちゃんはそこまでしなきゃ気が済まないの？」
『･･･それな』
俺は別に瀬名くんが嫌いだとか、そんなんじゃねぇしそんなに心狭くねぇけどよ。
でもさ、今更になって話蒸し返されるのが1番気に食わねぇんだよ俺は。
はぁ、と彼らに聞こえるよう大袈裟にため息をついて張本人の目を捉える。
『･･･んで、何を聞きたいんだよ瀬名ｸﾝ？』
「あの日、あそこでモデルをしてたのはつづくんだよね」
「頼むよ、都築くん」
あぁ、嫌だ嫌だ。鮮明に思い出してきた。
ぐしゃりと頭を回る言葉を掻き消すように、乱暴に掻きむしる。
『･･･あぁ、きっとそれは俺だよ』
「お兄様･･･？」
『大丈夫大丈夫、心配すんなっつーの』
朱桜くんの視線から逃げるように顔を背け、1回さまよった視線をまた彼に戻す。
「･･･アンタは結局なんなの？
モデルの仕事をやったことあって、ダンスレッスンのアドバイスして」
『んー････、君たちの歩むことのなかった道の末路の者、かな？』
「歩むことのなかった道？」
「･･･末路の者」
そうやって伝えれば、みんな意味が分からないという様に言葉をオウム返ししていた。
だって俺は、
「ハッ、無様だな」
お前らみたいな輝きを失った星だから。
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零音(プロフ) - 不眠猫さん» 申し訳ありませんでした。訂正いたしましたのでご確認お願いします。ご指摘ありがとうございました。 (2018年3月11日 15時) (
レス) id: 86bc35ccfa (このIDを非表示/違反報告)
不眠猫(プロフ) - に〜ちゃんの苗字は[仁兎]です (2018年3月9日 23時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆたん | 作成日時：2018年3月2日 22時
