16.勘違いのないように ページ16
『もしもーし、誰かー』
ｶﾞﾁｬ
「あれ都築さんじゃないですか、って荷物凄いですね！？持ちましょうか？」
『大丈夫大丈夫、とりあえず中入っていいか？』
「どうぞどうぞ！」
ダンボール2箱分の荷物を置いて、出てきてくれた真白くんにお礼を言う。
さすがの俺でもダンボール2箱分を一人で運ぶは無茶したな。
「都築さん」
『おー氷鷹くんもいたのか、お邪魔してるよ』
「それは構わないが、大荷物を持ってどうした？」
「そうですよ、演劇部なんかに」
混乱状態のお二人さんを一旦落ち着かせてから話をする。
冷静そうな二人だけど、案外早とちりしがちなんだよな。ギャップがあって面白いけど。
『日々樹くんがこの前、小道具として使えそうなものって何かありませんかねぇ〜って訪ねてきてな』
「やっぱり部長か」
『それで整理したら結構出てきて渡そうと思ったんだけど、アイツ神出鬼没だから会わないし』
いや、会うには会うんだけどこっちが用あったりあっちが用あったりで噛み合わなくってさ。
『で、二人でもいいかなぁって思ってたんだけど、絶対アイツの事を責めるんだろうなぁって思ってな』
「だって部長のせいで都築さんの仕事が増えただろ？」
『確かに仕事は増えたかもだけど別にいいんだよ、物整理したかったし』
逆に日々樹くんが提案してくれて助かったんだけどな
なんて笑えば、納得いかないと言わんばかりに顔を顰める二人に苦笑いを浮かべる。
どんだけ日々樹くんのこと毛嫌いしてるんだよ、二人とも。
変人は変人だけど、別に危害は加えない･･･こともないな。そう言えば友也くん被害者だったわ。
『まぁそういう事で日々樹くんに、』
ﾎﾟﾌﾝｯ
『ｯわっ！？』
「呼ばれた気がしたので参りましたよ〜！あなたの日々樹渉です☆」
「で、でたな変態仮面！！」
「誰も呼んではないぞ」
「おやおや、二人揃って反抗期ですかぁ？」
『日々樹くん、頼まれてたやつやっと持ってこれたよ』
そう言えばありがとうございますっと返ってくるのでにっこりと笑い返す。
『俺はそれ届けに来ただけだから、じゃあまたな』
「ありがとうございました！」
「ありがとう」
手を振って見送ってくれる彼らに手を挙げて応えて、演劇部部室を出た。
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零音(プロフ) - 不眠猫さん» 申し訳ありませんでした。訂正いたしましたのでご確認お願いします。ご指摘ありがとうございました。 (2018年3月11日 15時) (
レス) id: 86bc35ccfa (このIDを非表示/違反報告)
不眠猫(プロフ) - に〜ちゃんの苗字は[仁兎]です (2018年3月9日 23時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆたん | 作成日時：2018年3月2日 22時
