14.良い奴 ページ14
「さっきは恥ずかしい所をお見せしちゃいましたね」
『ホント、後輩いる前でぐらいは胸張ってシャキッとしろ』
「あはは、言う通りですね」
眉を若干下げながら、頬を掻く彼の背中を軽く叩いて正す。
なんていうか、短気の人が直ぐにキレそうな性格してるんだよなぁ青葉くんって。
『それで、用ってなんだ？Switchからの、らしいけど？』
「そうなんですよね。
次に校外のイベントに出るんですけど、校外活動は先生同伴が基本じゃないですか」
『まぁ大人のやり取りとかがあるしな』
「それで椚先生と佐賀美先生に頼んでみたんですけど、どっちも仕事で来れないらしくて」
『え、ちょっと待て、』
「相談したら、用務員の都築さんなら大丈夫ですよって言われたので」
『大丈夫ですよってなんだ大丈夫ですよって』
なぜ本人いない所で話を進める！？
聞いてみてください、とかなら100歩譲っていいとしても、最初から大丈夫って断言するのはダメだろ！？
はぁ、とため息をついて肩を落とせば。
「椚先生はそう言ってましたが、やっぱり本人に確認した方がいいかなと思って聞きに行こうと思ってたんですよ」
『悪い青葉くん、さっきのは訂正する。お前良い奴』
「へ･･･？」
なんて会話をしていればいつの間にかレッスン室に着いていたようで、俺の言葉に戸惑いながらも青葉くんはドアを開ける。
「用務員さんようこそな〜！」
「おヤ、珍しいお客だネ」
『春川くん逆先くん、お邪魔するね』
元気よくお出迎えしてくれた春川くんと、それに続いて声を発した逆先くんに声を掛けて中へ足を踏み入れる。
「と言ってもボク達が呼んだんだけどネ。センパイから用件は聞いたかナ？」
『あぁうん、聞いたよ。
Switchのみんなが俺で良ければ同伴するけど、』
「わーい！これで宙たちはライブ出来るな〜！」
「こっちからお願いするヨ。嫌だったラそもそも話もしないからネ」
『りょーかいした。んじゃ、詳細はまた日が近くなったら頼むな』
今日はもう遅いから、と理由をつけておいたますることにした。
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零音(プロフ) - 不眠猫さん» 申し訳ありませんでした。訂正いたしましたのでご確認お願いします。ご指摘ありがとうございました。 (2018年3月11日 15時) (
レス) id: 86bc35ccfa (このIDを非表示/違反報告)
不眠猫(プロフ) - に〜ちゃんの苗字は[仁兎]です (2018年3月9日 23時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆたん | 作成日時：2018年3月2日 22時
