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非日常82日目 ページ32

SN「どしたのA。元気ないじゃん?」



「え?」



SN「え?じゃないわ。明らかにそうでしょ。私今日のあんたのため息の回数数えてるから、知りたくなったら聞いてね」



「ん、ありがとう」



SN「……」



「…」




SN「今のはツッコむ所じゃない?」




「あ、ごめん…」




SN「まじであんたおかしいよ今日。なんかあったん?」



「いや…」




SN「ほれ、親友に言ってみ?なんでも話聞いてやるぞー」



「…んー……大丈夫。原因わかってるから」






きっと…というか絶対





私の知らない間に帰ってしまった彼らのことだ






原因だったら…もう理解してる






SN「ふーん。そ?あ、そうだ。私自販機行ってくるけどなんかいる?」



「たるぎうゆ」




SN「何急に韓国語で笑」





「え?あっ…」





つい……





家では韓国で話してたから咄嗟に韓国語で話しちゃったんだ…






習慣って恐ろしい






今までの《いつも》じゃない今の《いつも》が、私の中で出来上がってしまってる






朝から、何かおかしかったんだ






起きても目の前にうさぎ顔が無かったり



リビングに降りてもご飯のいい匂いはしなくて、



コーヒーを用意してくれる人もいない



希望スマイルでおはよう!って言ってくれる人もいなくて。



顔を洗うために洗面所に行っても、



自分の顔をぺたぺた触りながら、またむくんだとかブツブツ言ってる人もいなければ



朝イチから思いっきり飛びついてくるやつもいない




ソファで寝っ転がってる真っ白な塩だってそうだ






朝から、何か足りなくて






彼らが来る前の日常に戻って嬉しいはずなのに、全然嬉しくないし楽しくない





もうその時私がどのように生活していたかもあんまり覚えてない






体に染み付いているはずの生活習慣だってとっくの昔に書き換えられてる





彼らの存在はあまりにも大きすぎた






いつの間にか私の日常に馴染み始めて





いつも通りを貫きたくて距離をおこうと思っていた私の心すらこじ開け、土足で踏み込んで





やっとおっぱって呼び始めようかと思ったのに、私を変えるだけ変えてどこかへいってしまう







彼らは泥棒だ






綺麗に片付けてあった部屋を荒らして宝石を盗んで出ていくように





私の心をぐちゃぐちゃにして、私の《いつも》を奪って帰っていった







彼らは、泥棒だ

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カルメ - できればユンギでお願いしたいですぅぅぅ!!!(( (2019年11月14日 1時) (レス) id: 0f39bf66e4 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - あ!アミダくじ… (2018年5月21日 19時) (レス) id: c5b40d6694 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - グクがいいです!最高級のグクが見たい! (2018年5月20日 23時) (レス) id: c5b40d6694 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶☆オ☆レ☆(プロフ) - やばい…ユンギとくっついて欲しすぎて、やばい…ユンギィィィィィ!!!!! (2018年4月23日 22時) (レス) id: 1e6dd9da76 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ ぅ 。(プロフ) - ユンギとくっついてほしい… (2018年4月23日 20時) (レス) id: f4706b70cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コハク | 作成日時:2018年1月7日 1時

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