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/86 心臓に悪いです。 ページ7

あ「あの、なんでここにいるんですか?」




黒「Aさんに会いに来ました」




あ「?私に用でもありましたか?」




黒「いえ、特にないですね。ただ、お話しがしたかったんです。いいですか?」




あ「はい、大丈夫です。特にやることと言ったら、泣くことぐらいですからね」




怖いのはニガテだよ。泣く自信満々




黒「何かあったんですか!?」




あ「ぇっ!?その、ここ通るのが怖かっただけです」




勘違いをさせてしまったみたいだ




黒「っ!そうでしたか……なら、手でも繋ぎますか?それなら、怖くないと思いますよ」




あ「そ、そんなっ迷惑じゃないですか……?!」




黒「迷惑…?そんなことありませんよ、ほらっ」




右手をギュッと握られ、引っ張られるように歩き出した




あ「あ、りがとうございます!」




黒子さんは、ニコッと微笑んだ




黒「怖いのとかが、苦手なんですね。手、震えてます」




あ「はい。黒子さんがいなかったら、泣いてましたね。なんか、安心します……やっぱり……」




黒「どうかしましたか?」




あ「いえ!なんでもないです!」




すると、黒子さんは立ち止まって、私の両手を握り顔を近づけて言った




黒「話して下さい。なんでも、聞きますから」




その真剣な目から、逸らすように下を向く




あ「……辛い、です……忘れてるのが……」




黒「……そう、ですか……なら、少しずつ思い出しましょう!僕も手伝いますよ。それに……」




顔を上げると黒子さんは、私のおでこと自分のおでこをコツンとぶつけた




あ「っ!」




黒「独りじゃありません」




あ「…っはい」




私が返事をすると、黒子さんは満足そうに頬を緩めた




あ「……ぁ……/////」




今の状況に気づき、だんだんと、顔が熱くなっていく




黒「…?顔が赤いですよ?」




あ「これはっ……!」




黒「もしかしてコレ、恥ずかしいんですか?」




フフッと悪戯っぽくニィッと口のはしをあげた




あ「あ、あああああ当たり前ですっ!/////」




バッと黒子さんから離れて、火照った顔を両手で抑える




黒「((クスクス……冗談ですよ」




心臓に悪い!さっきまでの黒子さんに戻ったけど……




黒「あ、手、繋ぎますか?」




戻ってない!




また、悪戯っぽく笑った黒子さんを見て、そう思った




あ「だ、大丈夫です!」




黒「そうですか…。残念です」




あ「は、早く行きましょう!」

/87 食堂へ行きましょう。→←/85 流行りですか、分かります。



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メイ - LAINじゃなくてLINEですよ (2015年8月18日 13時) (レス) id: 67fb1b52b6 (このIDを非表示/違反報告)
悠りん(プロフ) - ユキさん» いえいえ!そんなことは……!って言ってると続きそうですね;でも、質問は受け付けてますので!ありがとうございます! (2015年5月16日 8時) (レス) id: 3cfd7ebca7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 悠りんさん» そうなんですか!すみませんでした!!いやいや私が悪いんですよ…了解です! (2015年5月16日 8時) (レス) id: ec3ade301c (このIDを非表示/違反報告)
悠りん(プロフ) - ユキさん» あ、それはカノに向けて言ったんです!スミマセン!分かりづらくて……でも、どんどんとおかしいところは言ってください! (2015年5月16日 8時) (レス) id: 3cfd7ebca7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - ヒビヤとモモの会話はおじさんじゃなくておばさんでは? (2015年5月10日 14時) (レス) id: ec3ade301c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠りん | 作成日時:2015年4月25日 11時

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