/帰りましょう。85 ページ6
カチャンと花宮さんが鍵をしめた
あ「び、びっくりしました……」
バクバクと鳴る心臓。扉に背をあずけて座った
花「大丈夫かい?」
あ「なんとか…」
赤「どうかしましたか!?」
向こうで赤司さんが叫んだ。周りの皆もこっちを向いている
花「実は…」
『ア゛ァァアアアアアアアアッ!!!!!』
バンバンバンバンバンッ!
思わず目を瞑って、耳を塞いだ
怖い、怖い……怖いっ……!
数分すると、引きずる音が聞こえてきた。諦めたんだろう
あ「なんでここまで来れるんですか…」
花「分からない。とりあえず、赤司に言いに行こう」
あ「はい」
歩き出した花宮さんに着いていく。途中でドアの方を振り返った
なんだろう。嫌な予感と不安が膨らんでいく
あ「まさか…ね」
赤司さんの元へ行くと、花宮さんが全部話してくれた。それを聞いた赤司さんは眉間にシワをよせた
赤「渡り廊下の半分から来れるようになったのか…?」
今「ま、明らかに時間が進む度に化け物は強くなっとるしな」
頭脳組で話しているので、私は離れた
無理無理。何話してるかさっぱりだもん
久しぶりに自分のスポバの所に行くと、きちんとノートとペンは戻っていた
少し考える為に、膝を抱えて蹲った
足のない人は物理が効いて、私が1番最初に倒した。けれど、倒し方が違うからまた現れた
そう言えば、本には足を見つけるって書いてあるって言ってたけど、他にはなんて書いてあったんだろう?
放送室の近くに置きっぱなしだったよね。確か……
あ「よいしょ」
パッと立ち上がって、体育教官室へと向かった
本はポツンと置いてあった。黒子さんが忘れてるなんて…よっぽど急いだんだろうなぁ……
それを持ち上げてパラパラと捲る。分厚いくせに、殆どが真っ白。足のない女の人のページは一番最初にあった
一番最初に……というのは頁と言うより、化け物が書かれた所でって意味。1ページ目から十数ページまで白紙で、ど真ん中に化け物の事が書いてある感じ
足のない女の人
両足がぶつりと切れている。だが、匍匐が早く、知能も高い。目は見えないが、音に反応する。物を当てれば一時的に動きは止められる。だが、初めに当てた者がターゲットになる。
倒し方、校舎の何処かにある足を当てた人が渡す。
まじかよ
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通りすがり - 高尾くんが死んじゃったときはボロボロ泣いちゃいました。 最後はとっても幸せそうで良かったです!! とってもいいお話をありがとうございました! (2019年10月11日 1時) (レス) id: b376688aed (このIDを非表示/違反報告)
咲 - なっ泣けたこんなに泣いたの生まれて25年初めてです! (2018年1月6日 1時) (レス) id: 86518e5421 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - すいません、91話、【秀徳】が【秀得】になってましたよ。 (2016年9月10日 5時) (レス) id: aa89b6be9e (このIDを非表示/違反報告)
碧覇(プロフ) - とても、面白く、感動的でした! 今後の赤司さんと夢主ちゃんの話が、みたいです!(ただのリクエストですが)これからも応援しています。頑張って下さい!楽しみにしております! (2016年6月28日 20時) (レス) id: 6a9e057f32 (このIDを非表示/違反報告)
乱花(プロフ) - 凄く面白かったです!赤司様大好きなのでよかったです!沢山ある展開にハラハラしながら何回も読み返しちゃいます(笑)別の作品も頑張ってください! (2016年6月25日 5時) (レス) id: accd4d12ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠りん | 作成日時:2016年2月20日 22時