【黒バス】私は、大丈夫。だから……ばいばい。【赤司征十郎】

／帰りましょう。１０３ ページ24

Aside




目を開けると、随分ひんやりとした見覚えのある場所に立っていた




あ「……ここ…中庭……？」




相変わらず綺麗だなぁ……




こんな時に夢見るとか。平和な頭だ




何気なく噴水を覗くと、目を瞑った高尾さんが沈んでいた




あ「うわぁっ！？」




びっくりして、後ろに飛び跳ねる。ど、どんな夢だよ……




あ「……夢…か…」




チャポンと水の中に両手を入れて、抱き起こした




ゆっくりと目を開いた高尾さん。今まであったことが、全部夢だったらどんなにいいか




高尾さんに向かって微笑むと、高尾さんは目をぱちくりとさせてから可笑しそうに微笑んだ




すると、高尾さんの口がパクパクと動く。何言ってるか分からないや。首をかしげて笑い返してから、また噴水を覗くと花宮さんが居た




花宮さんも高尾さんと同じように起こして、噴水の中から出す。今度は紫原さん。次は赤司さん。火神さんの順で出した




皆が口をパクパクとさせているので、可笑しくて笑ってしまった




こんなことしても、意味無いのにね…




高尾さんには腰に巻いていたジャージを返した




ふぅと息を吐き、少しでも皆が安心できるように体育館へと足を向ける。先に歩いて後ろを振り向くと、皆はついてきてくれた




もしかしたら、ここにも化け物がいるかもしれないから注意して少し駆け足で進む




体育館の渡り廊下についた。先に走って行き、手をぶんぶんと振った




顔を見合わせた皆は、走ってきた。まぁ、花宮さんは小走りだったが…




体育館のドアを開けると、皆が入っていく。赤司さんが振り向いたので、私も１歩踏み入れた




……のに、また中庭に戻っていた




あ「…変な夢……」




けれど、噴水を覗いても誰も居なかった




あ「もー。つまんないなぁ……」




てゆーか、早く目を覚まして６時間目やらないと…！また、体育館に向かって足を進めた

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