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/帰るんです。79 ページ40

『ばい、バい』




あ「ばいばい」




ごめんね…首なしちゃん……




立ち上がって、一歩前に進もうとした時…




あ「っ!?」




動けなかった




鏡の向こうに居る皆は慌てた様子で下を見ていた




下……?




つられるように下を見てみると、足がキラキラと消えていた




あ「嘘っ…でしょ……!」









赤司side




高「まずい!後30秒もねぇよ!」




赤「っ月下!」




鏡へと足を進めると、バチィッと弾かれた




『行かせナい……わ……うふふ』




火「んだと、おらっ!!!!」




バチィッ!!




火「のわっ……!」




黒「火神君!」




皆も同じように繰り返しては弾き飛ばされた




すると、月下が手を伸ばした。それは、鏡をすり抜けてこっちにまで届いた




『もう、もう止めて……ねぇ、もういイよ』




頭とは違う声が脳に響いた




手首に巻き付いてきた髪がだらんと力なく垂れ下がった




赤「っ!」




それを手放してから、鏡の元へと走った




手を伸ばして月下の手を掴もうとした時、月下の手はキラキラと消えて、俺の手は空をきった




青「そんなっ…!」




高「10秒切った!」




赤「くそっ諦めるか!」




一か八か。鏡の中に手を思いっきり入れた




途端に焼けるような痛みが襲う




赤「っぐ……!」




そして、パシッと何かを掴んだ。それをグイッと引っ張ると月下がそれに続いて出て来る




ドサァッと後ろに尻餅をついた




火「よ、よかった……!」




紫「赤ちん、ビー玉もあるよ」




緑「ひとまず安心……っ!?赤司、腕がっ…」




そう言われて腕を見てみると、ジャージが焦げて腕は赤く腫れていた。まるで、火傷を負ったように




赤「大丈夫だ。心配な……」




何が…可笑しい……




黒「月下さん!?」




そうだ、月下……何故、動かないんだ…




赤「お、い……月下…?」




ぐったりとして、ピクリとも動かない




赤「っ…しっかりしろ!月下!」




揺さぶれば、パタリと腕が力なく落ちた




赤「起きるんだっ…Aっ!!!」




異常なまでに焦った。けれど、お腹の辺りのジャージが動いていることに気づき、安堵のため息がもれた




高「気絶…してるだけか?」




赤「あぁ。そのようだね」




緑「一応、早く戻るのだよ」




紫「赤ちん。Aちん貸して。おぶるから…」




赤「分かった」

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^o^ - 帰りましょうの43話が「そんなこと」が「そんなとこ」になってます! (2016年5月7日 21時) (レス) id: fd496c1cf5 (このIDを非表示/違反報告)
綾華 - 面白い!赤司最高! (2016年2月21日 18時) (レス) id: 43df02899a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - やばい!!!もっともっと青峰との絡みをふやしてくださぁぁぁぁぁぁぁい!!!!! (2016年2月20日 16時) (レス) id: 21b34c5310 (このIDを非表示/違反報告)
赤眼の月兎。。(プロフ) - 更新が楽しみですっ!頑張ってください! (2016年2月20日 11時) (レス) id: 5b1e908fcb (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 展開が早くなりました!続きが楽しみです!更新、頑張ってください!!!!!! (2016年2月20日 5時) (レス) id: fa9502f7ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠りん | 作成日時:2015年10月31日 8時

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